俺の隣は誰もいない【urt】 (ページ17)

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「居るって何がです？」

「え、センラ見えんの？」

「え！？何が何が！？」

「え、坂田も？」

まずいぞ、まーしぃに見えるとなると……
俺はどうしたものかと悩んでいた。すると、

「うらたさん？この人達がお友達？」

まーしぃと坂田が
物凄く驚いた様子で俺の方を見る。

「な、なんや今の声！うらさん！？」

「ほら、やっぱなんか居るやん！」

『うるさいうるさい、近所迷惑。』

さっきまで全く反応を示さなかった坂田が
なんか凄く、捲し立ててくる。
センラはというと、

「あの、さっきからどうしたんです？」

と、困惑している様子。
そこで俺はしらばっくれることに決めた。

『いや、お前ら何言って……』

「女の子の声聴こえたやん！」

「なんか脚見えたで！」

「……は？」

坂田は置いといて……
まーしぃ、脚で気づくな。

「……皆、どうしたの？」

微妙な空気が流れる中、A俺の後ろから
ひょこっと姿を現した。

その瞬間、微妙だった空気が一気に張り詰めた。

「やっぱ女の子の声聴こえるで！何処！？うらさんもしかして誘拐……！」

『なわけねぇだろ！』

「いや、坂田見えんの？今うらたんの後ろから……」

「さっきからなんの話してるん？センラ、分からんわ。」

もはやカオスだ。
俺は思わず顔を歪めた。
行きなり飛び出して来て、
場を混乱させた張本人は
「なんのことか分からない」
とでも言いたげな無邪気な笑顔を浮かべている。

「どういうことなん？うらたん。」