俺の隣は誰もいない【urt】 (ページ15)

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Aside

『良かった。さて、ご飯作ってくるから待っててねー。』

うらたさんが起きたのを確認し、
ご飯を作る準備をするため、キッチンへ移動する。

そういえば、勢いで姿消しちゃった(？)けど
私、あの人が居ないと地縛霊になっちゃうんだった。どうしよう。

そんな事を考えながら冷蔵庫を開ける。

………ない。

なにもない。

『ああー！！』

思わず叫ぶ。

すると、ドタドタと足音を立ててうらたさんがキッチンへ走ってきた。

「ど、どうした？」

私が大きな声をあげたせいか、
大分驚いた様子だった。
それでもなんの事か分かっていないようだったので、私は怒っているということを全身でアピールしながら、

『なんで冷蔵庫に牛乳とカップ麺しかないの！？っていうかカップ麺って冷蔵庫に入れるものじゃないし……。』

と、愚痴を漏らした。

途中、うらたさんは

「明日買いに行こうと思ってた。」

とか言い訳してたけど

「嘘でしょ」

と、一蹴。

「はい、すみませ……」

うらたさんが謝りかけた瞬間、
インターホンが鳴った。

「あ。」

うらたさんが焦ったような声をあげる。

牛乳だけはあったのは
身長のこと気にしてるのかな？
などと失礼&全く関係のないことを考えていると、
今度は

「うらたん？おらんの？」

「……鍵開いてね？」

「お、ほんまや。お邪魔しまーす！」

と、三人くらいの男性の声が聴こえた。

うらたさんは
まずい……と言いたげな顔を向けてきた。

「お邪魔しまーす。」