Half lie part 34 ページ35
【神宮寺side】
部屋に入るとまた廉は驚いていた
窓から見える景色や部屋の広さに
友達もみんな驚いて、次に出る言葉は決まってる
「お前の家いいな」
こんな事を考えながら廉を見ていると
こっちに向かって歩いてくる
神『廉‥‥？』
廉『神、この家って部屋1つしかないやん
もしかして１人暮らしなんか』
神『言ってなかったね、そうなんだ』
これを言うとまた言われる言葉は決まってて
「煩い親がいないなんて羨ましい」
そうみんな「羨ましい」って言うんだ
そんな事を考えてるといきなり廉に抱きしめ
られる
神『///廉どうしたの？』
廉『１人は寂しかったな』
神『えっ？何言ってんの？みんな羨ましい
って言うんだよ、それにずっと
１人だったから大丈夫だよ』
廉『ずっと１人やったんか？』
神『父と母はね、仕事が大好きな人達だから、家になんてもともといなかったけど、
中学に上がると同時にこの家をくれていなくなったんだ』
廉『‥‥神』
神『あっでも、大丈夫だよ、お金はたくさん
振り込まれるし、親の居場所も知ってるしね』
廉『うぅ‥‥神‥‥』
神『ちょっと廉どうしたの？』
廉『寂しかったな‥‥１人でよう頑張ったな』
神『廉‥‥』
廉『これからは俺が家族になったる
寂しい時も悲しい時も辛い時も
嬉しい時も楽しい時も全部全部側におって
一緒に泣いたり笑ったりしたるからな』
神『‥‥廉』
廉『神‥‥泣かんとってや』
そう言って廉は自分の服の袖で一生懸命
俺の泪を拭いてくれている
俺が‥‥泣いてる？
もう何年も泪なんて流してない、寂しいとか
辛いなんて感情忘れていた
神『みんなは羨ましいって‥‥言うのに』
廉は顔を横に振って否定した
廉『それはちゃうよ、煩く言うてくれる家族が居るからこそ、そんな事が言えるんや』
廉『なんでも１人で堪えて乗り越えるのは
ホンマに大変や、神‥‥』
優しく包み込むように抱きしめてくれた
廉『これからは１人ちゃうからな、俺が神の
側居るからな』
そう言って背中をいつも俺がするみたいに
擦ってくれた
神『うぅ‥‥廉』
廉は俺が泣いてる間ずっと「大丈夫や」と
撫でてくれた
誰かの腕の中で泣くのは初めてだった
閉じていた俺の心の蓋を廉は簡単に開け
入ってくる、そして欲しかった言葉をくれる
神『廉‥‥好きだよ』
廉を愛しいと思う気持ちが溢れる
もう誰にも渡すことなんて出来ない
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ありす(プロフ) - 最新話読ませていだきました。海人くんに関係がバレてしまいましたね。これから色々放課後に向けてたくさん質問を考えているような気がしてドキドキします！続きの更新楽しみに待ってます！がんばって下さい！ (2019年5月17日 11時) (
レス) id: 5fbe968aa4 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - あずあずさん» コメントありがとうございます。移行しましたのでよかったらまた見て下さいね (2019年5月17日 10時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
あずあず(プロフ) - 毎日更新が楽しみで仕方なくて続きが気になってしょうがないです(笑)廉ちゃんかわいいです泣 (2019年5月17日 0時) (レス) id: e859fd24b5 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます。廉くんのかやいい姿書くのたのしいです♪なのでもう少し書こうかなと思ってます‥‥笑これからも読んでもらえると嬉しいです (2019年5月16日 23時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます。紫耀くんが知るのはもう少し先のお話になる予定です！楽しみに待ってもらえるなんて嬉しい限りです (2019年5月16日 23時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2019年5月2日 15時
