廉恋 page6 ページ6
しばらくしたある日の午後
ピンポンピンポンと何度もなるチャイム
俺は休みだったのでまだ寝ていた
「誰やねんこんなに鳴らして」
まだ半分くらいしか開いてない瞼を擦りながら
インターフォンに出た
『はい』
『廉まだ寝てたの？ごめんねぇ〜どうしても
話したい事があったから』
声を聞いて一瞬で目が覚めた、えっと玄樹？
『玄樹か？』
『うん！あれ？ｲﾝﾀｰﾌｫﾝで顔写ってない？』
そう言われて画面を見ると満面の笑みで
ヒラヒラ手を振る玄樹の姿があった
俺は慌てて解除のボタンを押し玄樹を中へ通す
しばらくして今度は玄関のチャイムが鳴る
相手はわかっているので、そのまま玄関に行き
扉を開けると勢いよく抱きついてきた玄樹
『えっ？玄樹どないしてん？』
寝起きの俺の頭ではもう色々起きすぎて考えられない
『あのね、あのね、神宮寺にね』
神宮寺その言葉を聞いてすぐにわかってもうた
そっか嬉しそうな玄樹の様子と神宮寺という
キーワード、俺は失恋決定の知らせを今から
聞くことになるんか‥‥
『わかったで、告白されたんか？』
『えっ？！どうしてわかったの？』
『玄樹の態度見てたらすぐわかるわ、
おめでとうよかったなぁ〜』
『ありがとう廉のおかげだよ』
『なんもしてへんよ』
玄樹ごめんな‥‥玄樹の口から告白されたって
聞くのはあまりにも辛すぎるから俺か
言わせてもらったわ
あぁー俺の失恋決定やん
失恋するのはわかってたけど、せっかく玄樹と
仲良くなったのに早くない？
そんな俺の気持ちをまったく知らない玄樹は
ただただ嬉しそうだった
『ほらいつまでもこんな所におらんと
彼氏の帰りでも待ったりや』
『えーもぉ少し一緒に喜んでくれても
いいじゃん廉のケチ』
『ケチでもなんでもええわ、早く帰り
俺はせっかくの休みやからまだ寝たいねん』
『じゃぁ以上報告でした。また言うね廉
バイバーイ』
そう言って帰った
玄樹‥‥一緒に喜べへんくてごめんな
俺もう限界やってん、苦しくて悲しくて
泪を堪えるのに必死やってん
俺はもう一度ベットに戻り枕に顔を押し付けて
声が漏れないように泣いた
わかってたはずやに‥‥泪が止まらなかった
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Kano(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。神宮寺くん怖い役にしてしまいました。これからも更新頑張るのでよかったら見て下さいね (2019年4月24日 21時) (
レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 神宮寺怖いですね(笑)でもはまってしまいます(笑) (2019年4月24日 19時) (レス) id: bb1ea8dca7 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。更新しましたのでまた読んでもらえると嬉しいです (2019年4月21日 11時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ますます気になります( *´艸) (2019年4月21日 8時) (レス) id: bb1ea8dca7 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - アリスさん» いつもコメントありがとうございます。楽しみにしてもらえるなんて嬉しいです。更新がんばります。 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2019年3月22日 17時
