廉恋 page21 ページ21
外が騒ぎだす音で目が覚めた
瞼を開けると太陽の光
『えっ俺こんなにも寝てたの？』
思わず口から出てしまった
隣を見るとサラサラの髪の間から見える
まだ幼さの残る寝顔
昨日はあんなに大人ぽかったのに
寝てるとまだまだ幼くて可愛いい
久しぶりにたくさん寝たから気分もよかった
まだ眠る廉のほっぺをツンツンすると
ゴソゴソと動き出す
『うっううん‥‥玄樹起きたんか？』
『うん、おはよう廉』
『昨日は寝れたか？』
朝起きて１番に俺の事を心配してくれる
本当に優しい廉
『びっくりするくらい熟睡してたよ』
『ホンマか？よかったなぁ〜』
頭を両手でワシャワシヤしながら
「よかった」「よかった」と喜ぶ
『廉‥‥本当にありがとう』
『なんもしてへんで？また一緒に寝よな』
「あっ！ちゃうねんやらしい意味とちゃうで」
なんて必死に弁解する姿に笑っちゃった
『ｸｽｸｽ‥‥廉やらしー』
なんてからかうとますます顔を赤らめて
「ホンマにちゃうからな」なんて焦ってた‥笑
『ｸｽｸｽ‥‥ちゃんとわかってるよ
また一緒に寝てね』
『おう任せとけ！』
それから二人で朝ご飯を食べてそれぞれの
仕事に向かう準備をする
こんなに楽しくて穏やかな朝なんて久しぶり
だったからなんだか名残惜しい
『さぁ〜お仕事いこか』
そう言って玄関から出ようとする廉の腰に手を
回して後ろから抱きしめた
『げっ玄樹？』
『廉‥‥』
優しく手をほどかれ正面を向いた廉に抱きしめ
られる
『玄樹‥‥どうしたん？』
『廉‥‥』
廉にぎゅーと抱きつくと頭をよしよし優しく
撫でてくれる
『玄樹‥‥どうしたん？』
あまりにも心穏やかで楽しい時間だったから
離れるのがなんだか寂しくて‥‥
廉と離れるとまた不安が襲ってきそうで怖くて
心の中には次々と言葉が浮かぶのに喉に
ピンポン玉が詰まったみたいに言葉が出て
こない
何か言わないとって焦ると余計に出てこなくて
『玄樹、今日も泊まりにおいで一緒に寝よ？』
『‥‥廉』
廉の顔を見ると優しく微笑んでいてそれが
すごく安心した
『うん』
「じゃぁまた仕事場の近くまで迎えに行くわ
玄樹のお泊まりセットこうて帰ろな」
って廉が言う、俺は「うん」しか言えなくて
廉はどうしてそんなにも優しいの？
俺の中の神宮寺の存在が少しずつ薄れ初めて
きたのに、この時の俺はまだ気づいてなかった
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Kano(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。神宮寺くん怖い役にしてしまいました。これからも更新頑張るのでよかったら見て下さいね (2019年4月24日 21時) (
レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 神宮寺怖いですね(笑)でもはまってしまいます(笑) (2019年4月24日 19時) (レス) id: bb1ea8dca7 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。更新しましたのでまた読んでもらえると嬉しいです (2019年4月21日 11時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ますます気になります( *´艸) (2019年4月21日 8時) (レス) id: bb1ea8dca7 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - アリスさん» いつもコメントありがとうございます。楽しみにしてもらえるなんて嬉しいです。更新がんばります。 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2019年3月22日 17時
