廉恋 page30 ページ30
pull‥‥pull‥‥pull
何度もなる電話の着信音で目が覚めた
ボーとしながら時計を見ると長針も短針も
中心を指していた
こんな夜に誰やねん
片手で乱暴にケータイを取り画面を確認すると
【玄樹】の文字
えっ玄樹？俺は慌て過ぎてケータイを落としそうになったが何とかキャッチ急いで出る
『もしもし？』
『‥‥ぅぅ‥‥ひっく‥‥』
『玄樹泣いてるか？大丈夫か？
どうしたんや？』
『廉‥‥ぅぅ‥‥っぅ‥‥』
『すぐに迎えに行く、どこおんねん？』
『廉の‥‥マンションの‥‥下』
俺は電話を持ちながら慌ててマンションの下に向かうと泣いてる玄樹がいた
さっきまでベロベロに酔ってたはずなのに
一気に酔いも冷めた
神とデートやったはずや
こんなにも泣くなんて一体何があってん
色々思うことはあったがとりあえずは
急いで玄樹の所に向かう
マンションの外に出るとポロポロと電話を片手に持ちながら泣いてる玄樹が立っていた
『玄樹どないしたん？とりあえず家行こう』
そう言って玄樹を俺の部屋に連れていった
家に入りとりあえずはソファーに座らせる
『玄樹こんなに泣いて何かあったんか？』
泪の後を撫でながら言うとまた次々に溢れてくる泪
『廉‥‥ごめんね‥‥ごめんね』
『俺は大丈夫やで、それより何があってん』
そう聞くとゆっくり少しずつ話し出す玄樹
全て聞き終わる前から体が怒りで震える
怒りで震えるってホンマやったんや
『なんやねんそれ』
とりあえず神に対しての怒りは置いといて
怖かった思いをしたであろう玄樹を抱きしめた
『玄樹怖かったな、もう大丈夫やからな』
抱きしめているうちに玄樹も落ち着きを取り戻した
『廉‥‥迷惑かけてごめんね』
『全然迷惑とかちゃうで』
神に対しての怒りは収まらずに思わず
言ってしまった
『なぁ玄樹、そんな思いをさせられても
まだ神のこと好きか？』
『廉‥‥？』
『俺じゃぁアカン？』
『俺、神みたいには出来へんかもしれへんけど
玄樹の事すごい大切には出来る、本気で好きやねんだから、こんなに泣かせたり、悲しい思いなんてさせへん』
『だから‥‥俺じゃぁアカン？』
『廉‥‥』
玄樹が困った顔をしてる
そんな顔させたい訳じゃぁなかった
いつもならこんな事絶対に言わへんのに
やっぱり俺酔ってるんや
弱ってる玄樹に酔った勢いで告るとか
俺も最低やん‥‥
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Kano(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。神宮寺くん怖い役にしてしまいました。これからも更新頑張るのでよかったら見て下さいね (2019年4月24日 21時) (
レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 神宮寺怖いですね(笑)でもはまってしまいます(笑) (2019年4月24日 19時) (レス) id: bb1ea8dca7 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。更新しましたのでまた読んでもらえると嬉しいです (2019年4月21日 11時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ますます気になります( *´艸) (2019年4月21日 8時) (レス) id: bb1ea8dca7 (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - アリスさん» いつもコメントありがとうございます。楽しみにしてもらえるなんて嬉しいです。更新がんばります。 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2019年3月22日 17時
