キミを思うstory8 ページ8
【玄樹side】
廉『岩橋おはよう』
久しぶりに神宮寺や紫耀以外の人が
話し掛けてくれた
驚いたけど嬉しかった
ずっと気になってた永瀬くん‥‥
入学式の日、桜が舞い散る中
僕は永瀬くんを見た
すごい綺麗な顔だなぁ〜って思ったけど
それよりも桜と一緒に消えていってしまい
そうに感じた
同じクラスで永瀬くんを見た時は
消えなくてよかったって安心した
この学校で僕の存在はいつからか
消されていた
そうまるで、神宮寺と紫耀にしか
見えてないかのように‥‥
誰とも話さなくて‥‥誰とも目も合わなくて
でも、もうそれが僕の普通になってた
でも、永瀬くんが挨拶してくれて
僕ちゃんと存在してるんだって
嬉しかった
すごくすごく嬉しかったからいつもは
笑わないのにニコニコしていたから‥‥
神『玄樹、学校で笑ったらダメだよ！
何回言ったらわかるの？』
紫『笑うなって言うてるやろ！』
二人から怒られてしまった
笑うなって事は言われ慣れてるのに
今日はそれがすごく悲しくて‥‥
思わず教室を飛び出して温室にやって来た
そう温室は僕の唯一の安らぎの場所
校舎から離れてるから誰も来ない
温室に着くなり我慢していた泪がポロポロ
落ちてくる
玄『ぅぅ‥‥ひっく‥‥うっ』
『誰かおるん‥‥？』
玄『えっ？！』
なんで？誰も来ないはずなのに
僕は慌てて泣いてる口を手で押さえて
息を殺した
誰がいるの‥‥怖いどうしょう
足音はどんどん近づいてくる
隠れなきゃ‥‥でも足が動かない
廉『いっ岩橋‥‥』
玄『なっ永瀬くん‥‥なんで？』
廉『なんでおんねん？泣いてるんか？』
目の前に現れたのは永瀬くんだった
こんな所で泣いてるなんて‥‥変な奴と
思われたに違いない
せっかく話し掛けてくれたのに‥‥
そう思うとまた泪が出てきた
溢れてくる泪を両手で一生懸命拭うけど
どんどん出てきて止まらない
玄『うっ‥‥うっ‥‥ひっく』
突然ふわっと暖さに包まれた
「えっ？！」永瀬くん？
永瀬くんは優しく僕を抱き締めてくれた
廉『大丈夫や‥‥大丈夫やで』
子どもをあやすように僕の背中を
撫でてくれた
玄『うっ‥永瀬‥‥くん‥』
廉『何があったわからんけど、泣きたい時は
たくさん泣いたらええよ』
僕はしばらく永瀬くんの腕の中で
子どもみたいに泣いていた
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Kano(プロフ) - じぐいわloveさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらってありがたいです。また更新頑張ります (2019年7月15日 0時) (
レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
じぐいわlove(プロフ) - やっと素直になれた二人、良かったですね。こうしんいつでもまっていますよ。 (2019年7月14日 14時) (レス) id: 586a186c4d (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。のんびり更新にも関わらず読んでもらえて嬉しいです。これからも更新頑張ります (2019年7月14日 10時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます。更新遅いのに読んでもらえて嬉しいです。玄樹くんと廉くんには幸せになってもらいます (2019年7月14日 10時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きを楽しみに読んでいます。最後まで頑張ってください！ (2019年7月14日 1時) (レス) id: 56a1b54847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2019年2月18日 12時
