先生 No.12 ページ12
【玄樹side】
先生と別れて３年が過ぎようとしていた
もうすぐクリスマス
いつもお世話になってる紫耀へ初めて
クリスマスプレゼントを買った
紫耀は毎年くれてたんだけど
俺から渡すのは今年が初めてできっと最後
もういいかげん紫耀を縛るのはやめようと
決意して買った香水
これを渡して、紫耀ともちゃんと友人に戻る
紫耀は廉と幸せならないといけない
俺がいつまでも隣にいたら幸せにはなれないよ
それにカフェでバイトも初めて
海人や岸くん以外にも友達も出来て
毎日忙しく過ごしている
だから先生を思って泣く日もだいぶ減った
どんなに悲しくても、時間が少しずつ
忘れさせてくれるんだと知った
けど‥‥
すごくきつい日、疲れた日は、
「玄樹」って抱きしめてくれた
先生の優しい温もりを思い出してしまう
別れるにしてもお別れをしたかった
きっとそれでもいっぱい泣くし
離れたくないって駄々をこねたと思うけど
それでもちゃんと「さよなら」って
言いたかった
そんな事を考えていた
ピーンポーンとインターフォンが鳴る
モニターを確認すると紫耀だった
「どうしたの？」
「寒〜玄樹早よ中に入れてや」
ロックを解除して紫耀を部屋に通した
「寒かったわぁ〜」と手を擦り合わせてる
紫耀に温かいコーヒーを出した
「うー生き返る〜」ってふーふーしながら
飲んでた
「あっそうや玄樹、これ」
「えっなに？」
「今年のクリスマスプレゼントや」
「毎年いいよ、助けてもらってるのに
プレゼントまでもらったら悪いよ」
「ええねん」
「あっそうだ今年は俺からもあるんだよ」
「えっクリスマスプレゼントか？」
「うん」
「はいこれ、いつも紫耀が使ってる香水に
したんだ、もうなくなりそうって
言ってたから」
「玄樹‥‥ありがとう‥‥ホンマありがとう」
紫耀はプレゼントを握りしめて、俯き
泪声で何度もお礼を言ってくれた
いつも使ってる香水だよ？
そんなに嬉しかったのかな？
「‥‥紫耀？」
不思議に思い声をかけると
ぱっと顔を上げたのはいつもの紫耀で
「もったいなくて使われへんわ
ずっと飾っとくわな」
「何言ってんの使わないと意味ないでしょ」
なんて冗談を言ってきた
「玄樹にはこれやでー」
「えーなになに？」
「じゃーんハンバーガー食べ放題券」
「‥‥あれ？嬉しくないのか？」
「嬉しいけど‥‥なんでだろ微妙」
「おい何でだよー」
「「あははっはは」」
泪が出るくらい笑いあった
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ぱ(プロフ) - Kanoさん！ お久しぶりです！ 神先生を心のどこかで思いながら切ないストーリーに泣けそうです！ (2020年7月22日 23時) (
レス) id: 08b4ec7b3b (このIDを非表示/違反報告)
ほっぺ(プロフ) - はじめまして！先生に戻ってきてほしいけど、ひらいわも最高だし、だけどそしたられんれんが…いや大倉くんいるから大丈夫?!とか勝手に考えちゃってます笑更新楽しみにしてます！ (2020年6月24日 16時) (レス) id: d373f469f9 (このIDを非表示/違反報告)
0303(プロフ) - はじめまして！！先生が戻ってくることを願ってしまいます(´･ω･`) (2020年6月23日 20時) (レス) id: c1552a2eaa (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます。実はそうだったんです、また更新頑張ります (2020年6月23日 17時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - えっ？えーっ？まさかの展開にびっくりです！続きが気になります。 (2020年6月23日 13時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2020年6月22日 23時
