クリスマスローズ(しょうれん編) ページ7
タクシーの料金を払い降りる
ふっと見上げると
「電気ついてるやん」
どうやら部屋の電気を忘れて仕事にいってた
ようだ
鍵を開けようとすると
「‥‥開いてるやん」
まさか泥棒なんか？ドキドキしながら
ゆっくり物音を立てないようにリビングへと
向かう
刃物とか持ってるんかな？
それとも銃？
いや日本は簡単に銃はもたれへんはずや
頭の中では泥棒と戦う所ばかりを想像した
ガチャ‥‥
静かにリビングへと続くドアを開けると
「うわぁぁぁぁぁ」
「うわぁぁぁなんやねん」
リビングに居たのは泥棒ではなくて紫耀だった
「驚かすなよ廉」
「なんでおんねん」
またや全然可愛いない言い方をしてしまう
ホンマは紫耀がおって死ぬほど嬉しかったのに
「なんでってクリスマスイブやからかな？」
「はぁ？答えになってへんわ、お前朝なんて
言ったか忘れたんか？」
「えっ？なんて言ったっけ？」
「忘れたんか？わかったって、俺が付き合うん
嫌やって言ったらわかったって言うたやろ」
「‥‥廉」
「うぅ‥‥だから‥‥もう‥‥紫耀は‥‥
俺の事なんて‥‥好きや‥‥ないんやろ」
我慢していた泪が次々に溢れだす
すると紫耀の匂いにつつまれた
「ごめんね廉」
「うぅ‥‥ひっく‥‥ひっく」
「廉と別れるのがわかったんじゃぁないんだ
廉が苦しんでるのがわかったって意味
やってん」
「‥‥紫耀？」
「廉不安にさせてごめんね、俺は廉しか
好きじゃぁない、廉が大好きなんだ」
「うぅ‥‥紫耀‥‥ひっく」
「どうしたら廉の不安が無くなるかって
神にも一緒に考えてもらって‥‥これ」
そう言うと紫耀から体が離される
「Merry Christmas 廉」
紫耀から可愛く赤いリボンのついた小さな箱を
渡された
「開けてみて」
リボンをほどき箱を開けると中に並ぶ
お揃いのゴールドの指輪
「紫耀」
「俺とずっとずっとこの先も一緒に居て下さい
廉‥‥愛してる」
「紫耀ー」
俺は紫耀の胸へと飛び込んだ
サンタさんありがとう
最高のクリスマスプレゼントや
クリスマスローズ
「私の不安を和らげて」
P.S
後から聞いたんやけど、神と紫耀は
あの日二人でクリスマスプレゼントを
俺と玄樹に買いにいってたんやって
クリスマスローズ(じぐいわ編)と同じ日の
出来事です
少しだけ繋がってます
たくさんの評価ありがとうございます
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Kano(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます。喜んでもらえてすごく嬉しかったです。笑顔で戻ってきてくれる日を楽しみに私達も笑顔で待ってましょうね (2020年6月7日 21時) (
レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - Kanoさん！すごくすごく素敵なお話の更新ありがとうございます。感動しちゃいました。玄樹君がたくさんの想いの中頑張って治療しているのもだけど、居場所を守ってくれているメンバーもたくさんの想いがありますよね。花言葉シリーズ大好きです。 (2020年6月7日 21時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - ななみさん» やじろべえ‥‥とてもナイスな例えで思わず「おぉ」と納得しました！発想がお見事です。クロユリ楽しんでもらえてよかったです (2020年1月17日 23時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - きしいわ「クロユリ」好きです。きしいわ兄妹は純粋で幼ない感じがするんです。弥次郎兵衛みたに、お互いに兄と妹でいたらバランスが取れているけれど…一瞬でも「好き」という想い(重り)に気づいちゃったら一気にバランスは保てなくなるみたいな…クロユリ好きです。 (2020年1月16日 13時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
Kano(プロフ) - ぱさん» リクエストありがとうございます。少し考えてみますね (2020年1月13日 12時) (レス) id: 5b062cefbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kano
| 作成日時：2019年12月25日 13時
