ヒーローって難しい【ヒロアカ】 (ページ25)

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まーさーかーの？？ページ25

その後も話しかけるなバリアが効いたのか誰も話しかけてくることはなかった。

私の服装は殆ど私服だ。
服装で能力が左右される訳がないのだから拘るのはデザインだけ。
といっても、どこぞのモデルのような自分の魅力を第一に考えたような洋服ではないとは言っておこう。

黒い長袖のTシャツに砂色のロングコート。
左右の手には黒い手袋で、ズボンもまた黒。
髪も黒いので、黒多！！とか思うけどもう変えられない。仕方ない。

そして。

もう１つ、コスチュームと同じ部類として要望していた武器。
圧倒的存在感のある“それ”に、目を向けるなという方がどうかしている。

目立ちたくない私に反し、その武器はどこを歩いても目立つような作りだった。

私はグラウンドβに着くと、誰からも目立たない様な端っこに身を寄せてオールマイトの話しを聞く。
とはいえ、この『武器』がある限り目立たないなんて事はなくなったのだが。
実際何人かチラチラ見てる。

と、まぁ。オールマイトの話が長かったので纏めるとこうだ。

ペアになってヒーロー役、敵役に別れて戦う。

爆弾を止めるのもヒーロー役の勝利条件であるが、まぁほとんどが殴り合いの首絞め合いだろう。

そしてこのクラスは一人数が多い。
その一人だけ余る枠は『一般人』だった。

『一般人』は敵側に着いてもヒーロー側に着いても良し。そして単独行動で全員捕まえるのもまたあり。

スタート位置だってもう室内。ヒーロー側に付きながら敵側に身を置くのもあり。つまりスパイ役。
そして、その逆も然り。という事だ。

まぁぶっちゃけ言ってなんでもありな役柄だと思えばいい。

そしてそれに当たったのは私だよクソッ!!!!!!
朝から髪がよく抜けると思ったぞコンニャロ!!!

それで皆んな気になってるはず。
私がどこのチームに横槍を入れるのかと──

──察しろ。同じ中学出身の奴が二人いる所だよ。

『うむ！準備はいいかい？』

内線からオールマイトの声がする。
自分がいるのは一階の北側。
緑谷や爆豪がどこにいるかなんて全くわからない。

私はもう半端諦めたように、

「…まぁ大丈夫です」

『そうか！それじゃあ始めよう！』

そうして始まる戦闘訓練。

さて、私は生きていられるでしょうか？