幽霊、面倒事を持ち込む ページ4
「で、何が言いたくて私について来てんだよ。あっ、もしかしてあれか？生きてる内に女の裸見れなくて私の見よおってか？うわ最低」
「てめぇの貧相な体なんざ興味ねぇんだよ!!被害妄想アマが!」
「じゃあなんなんだよ。そろそろ家着くから早くしろよ」
「だからさっきからこの状況どうにかできねぇのかって聞いてんだろ!!!」
「だからできないつってんだよ馬鹿。生き返りを求めんなハゲ」
「ハゲてねぇよ!!」
口を開けば喧嘩しかできないのはなぜだろうか。
あ、あれか。生理的に無理ってやつか。
ズケー納得だわ。
爆豪が舌打ち混じりに言葉を紡ぐ。
「俺はヒーローになんだ。こんなところで死んでられねぇんだよ」
「…あ、ごめん聞いてなかった。なんだって？」
「ぜってぇ殺す…!!!」
いやぁ、ごめんごめん。興味なさ過ぎて聞いてなかった。
爆豪はイラついたように目を釣り上げるが、私に勝てるわけがないので怖くもなんともない。
むしろ悪あがきしてる下っ端ヤンキーみたいで可愛いとすら思う。
「だああ!!クソッ!!てめぇそろそろ本気でぶっ──」
「あ──」
爆豪が脳天に拳骨を食らわそうと私に触れると、目の前の爆豪がフワッ、と消滅し、そして私の意識もフワリとどこかに落とされた。
あー…あー…あーーーーー
「なんっ、だよこれ…」
私が喋る。
否。
私だった者が喋る。
私(仮)は先ほどまでの無表情ではなく、きっと苛立ちに満ちた顔をしているのだろう。ひしひしと伝わってくる。
いやまぁふざけんなって言いたいのは私なんだけどな？
「おい!てめぇどこいった!おい!なんで俺がお前なんだよ!!」
『おいクズ。てめぇ何勝手に入って来てんだよ』
「あ゛?」
」
私が私(仮)に話しかける。
いや、この際ネタバレしよう。私(仮)は幽霊爆豪本人なのである。簡単にいって憑依だ。
そして私の意識は隅へ隅へと追いやられ、幽霊爆豪にしか話しかけられない状態なのだ。
はぁ…
『見えない柵から抜け出すイメージで一歩踏み出したら元に戻るから早よしろ。帰りたい』
「…………」
『爆豪？』
爆豪は自分の手をジッと眺める。
時折グーパーしたりして感覚を確かめてるようだった。
そして一度深呼吸をすると。
いきなりボンッッ！！っと腕を爆発させた。
爆発させた。
…爆発させた!?
『ざけんなてめぇぇぇぇ!!!!!いてぇんだよぉぉぉぉ!!!!!』
「へぇ…個性まで受け継げんのか」
爆豪はそう言ってニヤリと笑った。
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フラペチーノ - 最高です。続き待ってます！ (2020年4月23日 19時) (
レス) id: 457bb7fd5b (このIDを非表示/違反報告)
海 星(プロフ) - 真龍さん» ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！ありがとうございます！！ありがとうございます！！ここ最近ほんっっっっっと更新していなくて申し訳ないのですが、そう言っていただけると本当にありがたいですっ！！コメントありがとうございます！！ (2019年2月26日 22時) (レス) id: 28c6736f14 (このIDを非表示/違反報告)
真龍(プロフ) - 神 (2019年2月21日 18時) (レス) id: cad0db13a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 星(プロフ) - [いくと]さん» コメントありがとうございます！罵倒×罵倒という謎の戦いを繰り広げて負けたり勝ったりしているだけなのですが（汗）笑っていただけたのなら何よりも嬉しいです！更新頑張ります！！ (2018年1月16日 23時) (レス) id: 28c6736f14 (このIDを非表示/違反報告)
[いくと] - すっっっっごく面白いです！爆笑しすぎて腹筋が……発想力羨ましいです(笑)更新頑張って下さい！ (2018年1月16日 23時) (レス) id: 31ad1d6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 星 | 作成日時：2017年8月27日 16時
