幽霊、怒り ページ22
そして爆豪が戻ってきた時は既にくじを引き終えた後だった。
『てめぇクソモブインキャがぁ…』
「よく来た爆豪。待ってたぞダーリン」
『…は?』
「…そんな露骨に嫌な顔すんなよハニー」
『誰がハニーだコラぁぁぁぁ!!!!』
人間しか居ない空間で私はよく頑張ったと思う。
ペアになった飯田とやらに絡まれても頑張って対応したさ。
そしたら何故か「…何かに取り憑かれてるのか?気分が悪ければ保健室に行くといい!!」と、退却を願われた。なんでさ。
取り敢えず私はヴィラン側で、ロケット型の爆弾を守る係だ。
飯田君曰く、「協力して爆弾を守る事に徹しよう!!」とのこと。
その時私は武者震いしながらグッドサインを出しておいたが、実際戦うのは爆豪なので別段詳しい作戦は聞き流した。
武者震いだぞ。武者震い。緊張だとか、恐怖だとかで震えてないぞ。武者震いだ。
「──して、陰陽師くん。君の個性とは一体なんなのだ?まるで人格が変わったように見えたが…」
よくある質問にビクッと体を震わせる。
人間相手なんだから仕方ない。
私は飯田君に体を向け、
「…と、ととてとととててとて、とてつもなく簡単に言うとですね候…」
「…あぁ」
「…こう、ヒョイっと…」
「ヒョイっと?」
「…スチャっと?」
「スチャっと…」
「爆弾魔が降りて来ます」
「それはいけない事ではないかね!?」
『誰が爆弾魔だてめぇコラァ!!!』
飯田君と爆豪にダブルで突っ込まれるが、これ以外言いようがないのも事実だ。
前に、霊の存在を生きてるものに知られたら、霊が生存できなくなる話をしたと思うが、霊能力者もまた然りなのだ。
『私、霊見える★キャハ★』と、誰構わず言ってしまうと、霊能力者の認知度が上がってしまい、霊力が分散されてしまう。
まぁあれだ。
認知度低くなきゃ、特別感ないだろ?
と、まぁそんなわけで、飯田君が何やら心配そうだか、私は爆豪と入れ替わる事にした。
『おい』
「ああ?」
『俺の相手は?』
「あぁー…えーっと…」
『おい』
「忘れてないから睨むなよ。馬鹿な顔がクソな顔に降格すんぞ」
『軽口叩いてる余裕あんなら思い出せ日本人形インキャ女!!』
別段、焦らすつもりもからかうつもりもないのだが、いかんせん相手の名前が思い出せない。
まぁ、二人はどうやら知り合いみたいなので、私は簡単に答えた。
「お前と仲良いモブキャラみたいな緑ヘッドだよ」
──爆豪の顔が怒りに塗れた。
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フラペチーノ - 最高です。続き待ってます！ (2020年4月23日 19時) (
レス) id: 457bb7fd5b (このIDを非表示/違反報告)
海 星(プロフ) - 真龍さん» ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！ありがとうございます！！ありがとうございます！！ここ最近ほんっっっっっと更新していなくて申し訳ないのですが、そう言っていただけると本当にありがたいですっ！！コメントありがとうございます！！ (2019年2月26日 22時) (レス) id: 28c6736f14 (このIDを非表示/違反報告)
真龍(プロフ) - 神 (2019年2月21日 18時) (レス) id: cad0db13a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 星(プロフ) - [いくと]さん» コメントありがとうございます！罵倒×罵倒という謎の戦いを繰り広げて負けたり勝ったりしているだけなのですが（汗）笑っていただけたのなら何よりも嬉しいです！更新頑張ります！！ (2018年1月16日 23時) (レス) id: 28c6736f14 (このIDを非表示/違反報告)
[いくと] - すっっっっごく面白いです！爆笑しすぎて腹筋が……発想力羨ましいです(笑)更新頑張って下さい！ (2018年1月16日 23時) (レス) id: 31ad1d6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 星 | 作成日時：2017年8月27日 16時
