とこしえばな【虎】 (ページ5)

今日:18 hit、昨日:71 hit、合計:231,238 hit

5 ページ5

・

吉澤「ごめん、痛くない？」

私の手首を掴んだままの男性が心配そうに私の顔を覗き込む。

松倉「さっすが閑也リアコ」
松田「ヒーローみたいじゃんすじや」

宮近「閑也その子の腕赤くなってない？」

松松と呼ばれた2人と目がぱちっとした男性。

閑也と呼ばれた人は「とりあえず中で見よっか」と扉に手を掛ける。

そんな彼らの雰囲気にどこか安心した私は、なんの疑いも感じずにその部屋に足を踏み入れた。

.
.
.

川島「おかえりちゃか～って‥え？」

入ってすぐに出迎えてくれたのは、さっき会ったはずの綺麗な顔立ちの男性。

七五三掛「如恵留皆帰ってきたの？‥あれ？」

その奥から顔を出したのは逞しい腕を持つ可愛らしい顔の男性。

宮近「ん？知り合い？」

ちゃかさんと呼ばれた人が私と彼らを交互に見る。

『先程酔ってる人から助けていただいて‥』

急に集まった男性6人の視線に身が縮こまると、如恵留さんが私の元に駆け寄って優しい笑みを浮かべた。

川島「さっきは海人が怖い思いをさせてごめんね。でもここにいる皆悪い人じゃないから安心して欲しいな」

『‥わかりました。皆さんには2回も助けていただいて、すみません』

頭を下げると如恵留さんは困ったように「ありがとうでいいんだよ」って、そう言った。

吉澤「はじめまして！俺吉澤閑也って言います」

如恵留さんの後ろから顔を出したのは先ほど私を引っ張って守ってくれた閑也さん。
大きくて優しそうな人。

宮近「宮近海斗です。ちゃかって呼ばれてます」

目をくりっとさせた人は少し怖そう。
でもちゃかって可愛いなぁ。

松田「俺は松田元太です！そんでこいつが松く‥」

松倉「おいっ、俺にもさせろ！」

松田さんをはたいた人は一つ深呼吸をして「松倉海斗です」と私に向き直る。

七五三掛「七五三掛龍也です。しめって呼んでください」

可愛らしい顔をしている彼の名前が一番男らしい。
腕も逞しかったし‥‥、けど一番優しそうだ。

川島「川島如恵留です。よろしくね。あともう1人さっき君に絡んだ奴がいるんだけど今そっちで寝てるからあとでね」

川島さんは見た目通りロイヤルな名前。

酔ってた人は確か海人さん‥って呼ばれてた気がする。