とこしえばな【虎】 (ページ30)

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『川島さんの作る料理本当全部美味しいですね、』

七五三掛「わかる。俺もあんま料理しないからなぁ」

『そうなんですか？』

七五三掛「うん、家事が苦手(笑)」

テーブルに向かい合いながら座り、川島さんの作ってくれたおかずを頬張る。

七五三掛「Aちゃんは料理しないの？」

『一人暮らしの時はしてたんですけど、』

ここでいつも川島さんを手伝おうとすると「座ってていいよ」って言われてしまう。

もしかしたら料理の仕方にこだわりがあるのかもしれないし、そう言われたら私は下がっているしかない。

七五三掛「え～じゃあ今日作っちゃいなよ」

『え！？』

七五三掛「如恵留夜まで帰ってこないだろうし、Aちゃんの手料理食べたい」

『皆さんのお口に合うかどうか‥‥うち結構薄味ですよ？』

七五三掛「はは、俺ら普段お菓子食べたりタピオカ飲んだりしちゃうから薄味くらいが健康にいいよ」

後にタピオカを飲むのは基本七五三掛さんばかりだと吉澤さんから知ることになる。

『じゃあ何か作っちゃいますかね‥‥？(笑)』

七五三掛「うんうん、俺サムギョプサルが好き！」

『サムギョプサル‥‥‥あ～！でもあれ作ったことないんですよね、作れるかな‥‥』

七五三掛「‥‥食べたいな」

『‥‥っ、レシピ見て頑張ります』

七五三掛さんにお願いされたら何でもやってしまいそうな自信ある‥‥。

この1週間見ていて、吉澤さんや川島さんがどうして七五三掛さんに甘いのかわかった気がした。