10 ページ10
.
『‥‥しめさん』
「ん？」
『桃太郎、可愛いです』
「‥‥ありがと」
あれ、なんかそっけない？
『えっと、私は魔女なんですけど、』
「見ればわかるよ〜」
この話はしたくない、と言いたげな顔を私に向けると「パーティ終わったら隣の部屋来て」と真剣な表情で急にじっと見られる。
『‥‥わかりました』
ちょっと待って
別れ話とかじゃないよね‥‥？
煌びやかな飾りとは対照的に私の心は沈んでいく。
「ほら食べないの？」
私の顔の前にポッキーを出した元太くんは心配そうな顔をして私の顔を覗き込む。
『‥‥食べる』
口を開くと‥あれ？
ポッキーは元太くんに咥えられている。
『え、元太く』
「ほっきーげーふ、ひよ？」
さっきの心配そうな顔とは打って変わって、ニヤリとその目が怪しく光る。
「コラ元太！Aちゃんを揶揄うな！」
ぷんぷん、と効果音がつきそうな程可愛い怒り方をした如恵留さんに助けられた。
「ちぇ〜じゃあケイとしてこよ」
元太くんは口を尖らせて海斗くんの元へ向かって行ってしまった。
『ありがとうございます如恵留さん』
「ううん、てかやっぱすごい似合ってるね」
如恵留さんは優しく私の頭を撫でて、そんな彼を下から見つめると片手で顔を押さえて俯いてしまう。
「‥‥あんま見ないでね」
『‥へ？』
「俺今吸血鬼だから、‥襲っちゃうかもよ？」
ちゅ、と私の手の甲にキスを落とす。
「ふふ、本当は首に噛み付きたいんだけどね？」
『‥‥っ、如恵留さんも私のこと揶揄ってるじゃないですか！』
やっぱり最近の皆さんはちょっとおかしいのかもしれない。
「よしそろそろお開きにするよ〜」
パンパン、と2回手を叩いたちゃかさんがそう言うと皆はお行儀よく返事をして片付けに取り掛かる。
そんな中しめさんは一人で部屋を出て行ってしまった。
「行っておいで、片付け俺らやるから」
優しい表情をしたちゃかさんに背中を押されて、私も部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょーみ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！これからしめちゃんとイチャイチャ増えそうな感じがしてワクワクしてます笑ゆっくりで大丈夫なので、更新楽しみに待ってます！(^^) (2020年11月10日 1時) (
レス) id: 017e4b0fbd (このIDを非表示/違反報告)
しょーみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます！久しぶりにしめちゃんとの絡み見れてきゅんきゅんしてます笑他メンバーと絡むのも好きなのでもう本当に最高です！これからも雨柚さんのペースで続けてください！楽しみに待ってます(^^) (2020年10月13日 2時) (レス) id: 017e4b0fbd (このIDを非表示/違反報告)
ちづる(プロフ) - ニヤニヤしながら見ております(^^)前編バーッと読んで続編でのコメントになってしまってすみません..嫉妬作戦楽しみにしてます＼(^o^)／ (2020年9月10日 23時) (レス) id: 74fbd2e6c0 (このIDを非表示/違反報告)
雨柚(プロフ) - しょーみさん» しょーみさん！（ ; ; ）実は前作のコメントに続きありがとうございます!!!とっても嬉しいです‥‥!しめちゃん以外にも沢山らぶらぶする予定でございます＾＾更新頑張りますのでまたよろしくお願いします!!! (2020年9月9日 23時) (レス) id: 9e8b5f3270 (このIDを非表示/違反報告)
しょーみ(プロフ) - 続編作ってくれてありがとうございます！！本当に嬉しいです(^^)しめちゃんの嫉妬とか楽しみすぎるし、いい感じに他のメンバーとイチャイチャしてるのも大好きすぎます笑これからも雨柚さんのペースで頑張ってください！応援してます！ (2020年9月9日 2時) (レス) id: 3161b28772 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨柚 | 作成日時：2020年9月8日 15時
