23 ページ23
.
「俺は嬉しかったよ、ずっと触れたくて仕方なかった」
「しめさ‥‥」
「今だって海人に触られてキスなんてされて超むかついてた」
彼と私の距離が近付く。
しめさんだけの甘い香りが私の鼻をかすめて。
綺麗な花に吸い寄せられる蝶のように、私の足は彼に進む。
でも触れる寸前で止まってしまう。
私なんかがこんなに可愛い人の側にいても良いの？
「‥‥おいで」
「‥‥っ」
そんな優しい顔されると泣きたくなってしまう。
「あーあ(笑)もう、泣かないで」
結局しめさんの手が伸びてきて、すぐに私はふわっと甘い香りに包まれた。
「だめです、服汚しちゃう‥‥」
「ふふ、むしろAちゃんに汚されるなら本望って思っちゃってるけど」
甘い。
「ていうか、ここ全然人いないし見えないじゃん。なんでこんなとこに海人と2人でいたの」
「中村さんとは違くて、」
「ふは、ごめんもうそれはいいよ(笑)」
「？」
しめさんの手が私の首にそっと添えられるともう片方の手で顎をクイッと上げられる。
あ、と思ったときには目の前に彼の顔。
でもさっきと違うのは、
「ん、」
「っごめん、‥‥もう少し」
唇が触れ合ってるか触れ合ってないかギリギリのとこで喋るからくすぐったい。
「っし、めさ‥‥」
苦しくなって彼の胸をトントン叩くとふふっと笑って私から顔を離した。
「あ〜可愛い」
「それはしめさんです」
「そういうトコが可愛くて仕方ないです」
「っやめてください‥‥」
「顔赤い(笑)」
「しめさんが可愛いですっ‥‥！」
「でも俺好きな子には結構意地悪かもよ？」
それでもいい。
「束縛とかしちゃうかも？」
全然いいです。
「俺だけをみていてほしいし、俺だけをよしよしして欲しいよ？」
「ふふ、よしよしって(笑)」
「む、本気だよ。俺もAちゃんを沢山よしよしするつもりだもん」
「ふふっ」
「もう、笑った顔も可愛いね」
可愛い、で始まった彼との関係は
案外あっという間に縮まって
私はこれからそんな甘い彼にまた振り回されるのです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨柚(プロフ) - しょーみさん» しょーみさんありがとうございます！そのようなコメントいただけるのとても嬉しいです.....！！これからもこの作品をよろしくお願いします（ ; ; ） (2020年9月4日 0時) (
レス) id: 9e8b5f3270 (このIDを非表示/違反報告)
しょーみ(プロフ) - メンバーみんな好きそうな感じもキュンキュンするし、特にしめんちゅがバトってるのもキュンキュンするし雨柚さんのお話最高すます、、！！！これからも更新楽しみに待ってます！七五三掛くんの甘々もっと待ってます〜 (2020年8月27日 3時) (レス) id: 3161b28772 (このIDを非表示/違反報告)
雨柚(プロフ) - リコさん» リコさんコメントありがとうございます。私の作品を好きだと言ってくださる方がいてとても嬉しいです...！！読み辛いところもあるかもしれませんが楽しんでいただけるよう頑張ります(＞＜) (2020年8月16日 0時) (レス) id: 9e8b5f3270 (このIDを非表示/違反報告)
雨柚(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんコメントありがとうございます。更新楽しみにしていただいているのにゆっくりで申し訳ないです（ ; ; ）下手な文章ですがこれからもよろしくお願いします。 (2020年8月16日 0時) (レス) id: 9e8b5f3270 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 雨柚さんの作品どちらも面白くて好きです！特にNeige et amourにハマってて今読んでる作品で1番面白くて行進が楽しみなのでコメントさせて頂きました！そちらの方にコメントできなくなっていたのでこちらからコメント失礼します。これからも更新楽しみにしています(^-^) (2020年8月16日 0時) (レス) id: 12833090c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨柚 | 作成日時：2020年7月20日 23時
