セブが二人 ページ2
️
少年＿＿セブルス・スネイプは混乱していた。
それもそのはずだろう、何故ならつい先程死んだ記憶があるのだから。
まさか、もう輪廻が巡って転生でもしたのか。そう考え重い腰を上げて鏡を探した。何処か、自分の幼少期に住んでいたものに似た家には気付かない振りをして。
しかしそんな事が許されるはずもなかった。やっとの思いで鏡を見付け覗き込んだ先に映るのはどう考えても自身の幼少期の顔で。
『( なにが、どうなっているのだ。 )』
『 ……… セブ、？ 』
その時だった。ふと、後ろから懐かしい声が聞こえた。コロコロと鈴の音がなる様な軽い、それでいてしっかりと芯のある声。
それは、長年連れ添い助け合って生きていた、一人遺して来てしまった、最愛の姉であった。
途端、自身の年齢など関係ないとでもいうようにぶわりと涙が溢れ出し、心臓がきゅっと痛んだ。
「 ねえ、さん … 」
『 せ、ぶ、………ッ！！！！！ 』
やっとの事で敬称を口に出せば、驚いたように目を見開き此方を見詰めていた姉さんが、とんでもないスピードで突っ込んできた。
気がついた時には物凄い力で抱き締められていて、少し苦しかった。
ただ、それ以上に嬉しかった。
️
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影夜(プロフ) - めっちゃ更新待ってるのですが、やめちゃったのでしょうか？ (1月29日 6時) (
レス) @page16 id: dd37505a65 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - すごく面白いです!!諸悪の根源（髭爺）への意見同じ過ぎでワロタw (2023年3月3日 20時) (レス) @page16 id: ba2b3def77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥 | 作成日時：2022年10月11日 23時
