現御神の戯れ【賢者の石】 (ページ16)

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拾陸ページ16

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『ん、ドラコ。荷物は置いたのか？』

「 …Aか、嗚呼。そうじゃなけりゃ此処にいないだろう？」

『確かにそうだな。隣失礼するぞ』

談話室に向かえば、ふかふかしたソファにドラコが腰掛けていた。狡い。ボクも座りたい。

って事で無遠慮に隣に座ると、少しばかり騒がしかった談話室が水でも打ったように一瞬で静まった。

なんだ、何か問題でも？って顔で背もたれによしかかる。ドラコが純血貴族のそこそこ地位のある一族だろうがボクには敵わないしな。

「お前、、、凄いな」

『何がだ。ボクは恥じる様な血は混じっていないし、ドラコの隣に座る権利だってある。

だろ？我が友よ』

「＿＿ふっ、くく……嗚呼、そうだな。お前は僕の大切な友人だ」

何笑ってんだよどつき回すぞ。

そんなやり取りの後はドラコと世間話をしながらホットココアを飲んで過ごした。ドラコは多少偏見はあるけど、大分話の通る面白いやつだ。

ただ、色んな意味で純粋過ぎるから誰かに利用されそうな性格ではあると思う。別段守ってやる義理はないけど、父親が父親だからなぁ、、、

まぁ、何かあったら守ってやらないこともないな。

『じゃあ、ボクはそろそろ寝るとするよ。ドラコもあまり夜更かしはするなよ？』

「ん、分かった。おやすみ、A 」

『はいはい、おやすみ』

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