現御神の戯れ【賢者の石】 (ページ13)

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拾参ページ13

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「クロニア・A！」

暫くしてやっとボクの名前が呼ばれる。普段通り堂々とした態度で、かつ美しく歩みを進め椅子に腰掛ける。

ふと瞼を開き生徒達の方を見てみれば、マグル出身であろう者達は不思議そうにボクの頭部を見詰め、それ以外の魔法族は獣人や混合種がそこまで珍しくもないのか軽く見遣る程度だった。

まぁ、殆ど全員がボクの美しさと可愛さに目を見開いていたのは想定通りだったが。

『さて、ボクは何処の寮なんだい？

君みたいな不特定多数が被った後に清めてすらいないであろう不潔な物は被っていたくないのでね。』

「 …… スリザリン、」

『ふん。』

ボクが淡々と帽子に精神攻撃を仕掛けてやればすぐに寮を言い渡してくれた。別段間違った事は言ってないのだし、後悔も反省もしていない。まぁ、悪気はなかったから許して欲しい。

悪意はあったけど。

……さて、スリザリンか。ドラコと同じ所に入れたのは幸運だったな、マルフォイ家に入り浸る正当な理由が出来た。

とはいえ、周りの席に着く面々の表情や視線を見ればボクが歓迎されていないのは目に見えている。

まぁ、子供ながらの浅はかな考えでボクが混血で純血至高主義のスリザリンに来るとは、等を考えている事だろう。残念ながらボクは純血の神から生まれた正真正銘純血の神族だ。

刺さる視線を他所にそんなことを考えながらドラコの隣に腰掛けると、年相応の可愛らしい笑顔を向けながら話し掛けて来るドラコに微笑んで返す。

それを見た瞬間のスリザリン生と言ったら……

くく、見物だったな。真逆混合種のボクが聖２８一族であるマルフォイ家の嫡男と仲良さげに話して居るのを見て自分の犯した愚かな間違いに気付いたのだろう。

だが安心しろ、ボクは(・・・)お前達に端から興味はないからな。隣のドラコは知らんが。

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