夏の終わりに想うこと (ページ18)

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翔サイド

俺だって怒りたくて怒ってるわけじゃないよ。

俺らみんなに言えることなんだけど、

雅紀は特に隠すんだよ。いつも。今回もたまたま頬を押さえてたところを俺が見つけたんだ。

だからこそ早めに気づいてやらないとって多分和を含めた4人ともが思ってること。

気づけなかった自分にもイライラするんだよな。

翔「倒すぞ。ん、開けて。」

もう一度よく診てみる。
久々ってのもあるけど、ちょっと雅紀にも自分の状態をわからせた方がいいなと思い、雅紀の手を握ってやってる和に言う。

翔「和、ちょっと書いてもらっていい？」

和「りょーかい。はい、いいよ。」

雅紀に大丈夫だよって一言かけて離れる和。
和がいてくれてよかった。怒るのは1人で良いもんね。

翔「ありがと、左上から。7番C1、6番◯、5から反対側の4まで射線、5◯の6番二次カリ。レントゲンで確認しようかな。んで7番。」

シリンジで風かけても「んっ！」と声をあげる雅紀。

中がグズグズだなあと思い探針を入れてみるとズボッと入る感覚があった。

雅「いはぁぁ！」

翔「お前これどれだけ放置したんだよ、C3な」

翔「下いって右下7、6○で5～2まで射線、1、1間でC1。2、3、4射線で5番C2の6、7射線。はぁ。雅紀、聞いてた？」

和「全部で5箇所。溜め込んだねぇ。」

和も庇いきれないというような表情をみせる。

雅「ご、めんなさ、い」

抜け殻みたいになってる雅紀。

さすがに少し可愛そうになってきて

翔「とりあえずレントゲン取りいくぞ」

空気を変えた。

レントゲンをとってるあいだ

翔「和は味方でいてやって。さすがにキツイけど雅紀のため。もう少しこのまま進めるから。」

和「わかったよ。ありがとね。」

そんなやり取りをしてユニットに戻る。

3人でレントゲンをみて

翔「わかってると思うけど抜髄だからな。止めないよ？お前が放置したんだから。はい、開けて」

表面麻酔を塗って麻酔を打つ。

そろそろいいかなと思い

翔「削るぞ」

と言うと

和「痛くなったら手、挙げるんだよ？まぁくん？」

和が声かけをしてくれた。