夏の終わりに想うこと (ページ11)

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－頑張る日－ページ11

智サイド

今日はAちゃんからご指名が入って休日だけど医院に来てる。
もうすぐ来るかなーって時間だからAちゃんのカルテでも見ておこうかな。

今日は大きいところをやるって言ってたから左下の6番のことかな。

昨日はほんと頑張ったんだねー。和ったらすごく丁寧に記入してるんだから。笑いつもこのくらい書いてもいいのにね。

和「おはよー、ありがとうね。Aーおいで。」

智「おはよーAちゃん。昨日はありがとうね。今日も会えて嬉しいよー。笑」

A「おはよう、智くん。ここじゃないところで会いたかったよー。」

ふふっ昨日の夜の元気さとは打って変わってずっと和の手を握ってる。

和「あ、カルテ見ていてくれたんだ。ありがと。A、レントゲン撮ろっか。大野さんお願いしていい？俺準備してくるわ～。」

智「りょーかい。いってらっしゃい。じゃ、Aちゃんおいで？」

手を差し出すとギュッと握ってくれた。

ふふっかわい。しゅんってしてる。

智「あい、これ着てね。重たいよ？んでこれ噛んでっと。よし、じゃあピロピロなってる間じっとしててね？」

A「あーい」

Aちゃんが入ってる間に和が戻ってきた。

智「早かったね。心配しなくても、和の彼女取らないってー」

和「何があるかわかりませんから？くふふっ。
お、終わったよ。おじさん姫のお迎えお願いしまーす」

智「おつかれさまー。上手にできてたよ。かずー？ユニットでいいの？」

和「おーん、今行くー」

A「ねえ、智くんお手洗い行ってきていーい？」

智「おぅ、いってきな。そこだから。」

あがったばかりのレントゲンをじっと見てる和の元に行く。

和「どう思う？専門からみて」

そう、俺の専門は保存修復。

智「んーギリギリだね。削ってみてみないとってのもあるけど、2人の頑張り次第だとは思う。俺もサポートするし。やってみる価値あると思うよ。
ほら、お待ちですよ？和せんせ」

ふふんって笑ってAちゃんの元へ行った和。

あの様子じゃ覚悟決めたみたいだね。

よし、道具持って部屋に戻りますか。