夏の終わりに想うこと (ページ2)

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Aサイド

中学の同級生、和と久しぶりに再会した。

私ももう28だから13年ぶり？に。

場所がコンビニでなんてなんとも言えないなーなんて思ったけど。2人でご飯でもしようってなって店に来た。

んだけど。今なんて言った？和。

歯医者？はいしゃ？ハイシャ！！！

まじか、って思ったけど間をあけたら変だと思って

A「歯医者さんなの？すごいね、駅前かー。知らなかったなー、。」

和「そ？自分で言うのもなんだけど結構有名よ？」

A「いやほんと自分で言うのかよって。笑」

なんて話してたらあっという間に時間は過ぎた。

和は明日も仕事みたいでそろそろ帰ろうかって話になり、お会計。

和「いいよ、俺出すよ。」

A「え、冗談だったのに。」

払おうとしたけど払いたそうな顔してた(カッコつけてた笑)から、

A「ありがとう、じゃあ今度は私が払うね」

って言ってご馳走になった。

和が家まで送ってくれて別れ際、

和「連絡先、交換しよ？」

って言ってくれてスマホを取り出してお互いに追加して。

和「ありがと、ついでにこれも。よかったらおいで？痛いんでしょ？」

え、うそ。バレてたんだ。あれからバレないようにって気をつけてたんだけど、、

渡されたカードを受け取って

A「え、あ、うん。ありがと。ほんと今日はごちそうさま。また行こうね。明日もお仕事頑張って。」

和「そうね、ありがとう。おやすみ。」

なんて言って別れた。

和と会ったとき、ドキッてした。

中学生の頃の淡い気持ちが一瞬にして蘇ってきた。

普段はダルそうにしてるのにここぞと言う時には本気出してみんなの注目を集める和。

そんな和は私の初恋の相手だったんだ。

あの当時は人気者の和に私なんかが言えなくて遊んでるだけで楽しくて。

中学卒業して高校が離れてしまったから疎遠になってた。

その気持ちはきっとまだ残ってる。

だけど。和は会わないうちに私の大嫌いな歯医者さんになってた。

大好きな和が。