★2. ページ4
J「あー、もう、ダメ。」
楽しそうに笑いながらそう声にした潤くんが、
靴を履いたそのまま、私の頭と背中を支えて、
玄関に崩れ落ちるよう、音を立てて寝転ぶ。
硬い廊下の床の上、背中の下、
潤くんの腕が私を包んで、
肩から肘の分浮いた先、すぐそばで、
潤くんの私を見る目が優しく細められる。
小さく笑ったら、緩む口元から、
J「重てぇよ。」
意地悪く出る言葉。
「ひどい。」
口を尖らせて反論すれば、
声を出して笑う唇が、突き出した唇を啄ばむ。
J「全然軽いけど、重てぇ。」
「なにそれ。」
J「溢れすぎでしょ。」
「止められないんだもん。」
J「どんだけ溢れてんだよ。」
「まだまだこんなもんじゃないよ。」
J「まだ増えんの？」
「幸せ太りかな？笑」
J「太っていいのはこの辺だろ？」
そう言って悪戯な手のひらが、膨らみを撫で上げる。
「ちょっ、ダメっ。」
期待と羞恥とでおかしくなりそうなのを振り切るよう、
悪戯な手のひらを抑えれば、
絡む指がその手を床の上を滑らせる。
J「そんなに溢れても、支えきれねぇよ？」
「だぁめ。ちゃんと支えてくれないと。」
J「Aがね。」
「え？」
J「俺の愛のが重てぇぞ？」
悪戯に笑ってた無邪気な笑い顔を、一瞬で引き締めて、
真っ直ぐ射るような艶めいた瞳の中、私を映して、
囁かれた、愛の言葉。
ぎゅっていくら私の全部で抱きしめても、
抱き寄せられてその胸に、
抱かれてるのは私の方で、
私の全部から、溢れて止まらない、潤くんへの愛が、
それを覆うほどに、潤くんの愛で溢れ包まれてるって、
潤くんは、私の全てを知り尽くしても、
譲らず、そう、おおらかに目を細めて、
自信たっぷり囁いて、
私をその愛で覆い包む。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 642人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まるこ(プロフ) - kisarsloveさん» リクエスト、ありがとうございますっ！！思い浮かばないまま、桜の季節が終わってしまいました(´Д` )今は、続の続を頑張りたいと思いますっ！！よろしくお願いします(^ ^) (2018年4月25日 12時) (
レス) id: 346897f7b5 (このIDを非表示/違反報告)
kisarslove(プロフ) - いきなりすいません。今年は、お花見のお話は書かないんですか？ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 5699258933 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - いづみんさん» お祝いの言葉、そしてコメント、ありがとうございますっ！！ステキな道明寺でしたね！！もう、ほんと、10年前そのものの。悔しいほどに。笑。あれは、見返しちゃいますね！！続の方も頑張りたいと思いますっ！！よろしくお願いしますっ！！ (2018年4月19日 13時) (レス) id: 346897f7b5 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - marisukeさん» marisukeさん、初めましてっ！！お祝いの言葉、そして、いつも読んで下さってて、ありがとうございますっ！！会話だけでしたね。笑。相変わらずな。笑。帰ってからのいちゃいちゃは想像にお任せします！ホログラム。ほんと、欲しい！！これからもよろしくお願いしますっ (2018年4月19日 13時) (レス) id: 346897f7b5 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 冬花さん» 冬花さん、こちらにも、ボードにもありがとうございますっ！！相変わらずな甘々な２人。今回、会話だけでしたね。笑。帰って、もっと感想言わされながらいちゃいちゃしたことでしょう。笑。お祝いの言葉、ありがとうございますっ！！ハグハグっ！！大好きです！ (2018年4月19日 13時) (レス) id: 346897f7b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるこ
| 作成日時：2017年9月19日 23時
