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｢んン……っ！｣
両手は塞がっているし、足元はそらるさんが股がっていて起き上がることすら出来ない
話し合いたいのに。話を聞きたいのに。今の状況を止めることが出来ない
案の定、酸素が足らなくなって意識が朦朧としてくる
｢ふ………んん｣
前のように顔を振っても、全然離してくれない
もう何が起こってるかも定かではなくなってきてしまっている
｢んんーー……っ！！｣
胸に大きな手の感触
私のものでない手にぞわりと鳥肌が立った
体をよじろうとしても、口元が固くくっついていて離れない
｢……ふぁ……っ｣
やっと開放された口で懸命に酸素を吸う
｢ぁ……｣
胸の上で、掴まれたり揺さぶられたりと手が動いている
その度に脳みそが変な感じがして、お腹の奥の方がキュッと閉まる感じがして、とても気持ち悪い
｢そ、そらるさん……待ってください
ダメです……！｣
開いた手でそらるさんの手を抑えるけど、全然止まってくれない
肩を押してもビクともしなくて、自分がここまで無力だと感じたのは初めてだった
そらるさんは私の首筋をのちょりと舐める
ひぃーっと声にならない悲鳴がでて、そらるさんを止めるすべを一生懸命に考えた
｢……A愛してる｣
不意に首元で呟かれて、熱い息がくすぐったい
｢私も……です｣
否定なんてもちろんするはずなくて
でもこの状況が完全に襲われている……と言う認識で会っているだろう
私なんかを求めてくれる嬉しさと、恐怖と、いつもと違うそらるさんへの心配と
心の中がぐちゃぐちゃだ
胸の上で踊っていた手が止まって、そらるさんの頭が上がってきた
これが言わゆる床ドンか……なんて今更思って
焦燥感ばっかでキュンキュンなんかしないじゃん！！っと少女漫画に文句さえ出てくる
そらるさんと目が合った
何も写していない真っ黒な目
私が目の前にいるのに、どこか上の空でここまでそらるさんを痛めつけた女に腹が立つ
｢Aがほしい｣
口が動いたことに気づけないほどなめらかに呟かれた
いつも通り無表情で、冗談か本気かもよく分からない
でも、私はそれを両手で迎え入れた───
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
20話はRです。
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18歳未満の方は申し訳ありません。
読まなくても分かるようにはしてます！
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うみ(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/pearl122636/ (2021年12月3日 0時) (
レス) id: 77005ad5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» いえいえ、良かったです笑 (2020年10月28日 22時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - 読めました！本当にありがとうございます！(遅くなってすみません…) (2020年10月28日 21時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» R表示でも無理なら……ウェブの方でURLを貼っていただく他ないようです泣すみません (2020年10月26日 20時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - あの、題名とURLどちらをコピペしても見れません…どうすればいいのでしょうか… (2020年10月26日 20時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2020年7月29日 16時
