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❁ ❁ ❁
私は物心ついた時からの記憶しか覚えていない
それは人間の標準的な記憶能力であると思うし、なんなら覚えが悪いのか、なぜ私はこの魔界の、吸血鬼の国にいるのかよく分からない
城下町には人間の子供をひとつに集めている場所があって、そこで食事やある程度の教育がされる
自分のことに責任が持てるような年齢になれば自立を言い渡され、自分で職を見つけて細々と生活をする。
それが吸血鬼の国の人間のあり方だった。
一応人間であるのだから、親がいたはずだがそれがどんなものだったのかは一遍も思い出せない
ただそんな子は沢山いたので、特段珍しくもなく不思議に思ったことはなかった
薄ぼけた木材の家具に、少し見栄えが悪くて安く売り出されていた食品を並べ、同じ境遇の人間種の同居人たちと日々を過ごしていた
｢別世界だ……｣
目の前に広がる、思わず目をつぶりたくなるほどの輝かしい空間に足を止める
この城を訪れた時にも豪華さには驚いたが、それとはベクトルが違った
多種多様な魔族がホールで面を付き合わせ、下町では祭りの日でしか見ることがないような賑やかさに、美味しそうな匂いと7色に反射する灯りを閉じ込めた照明
天国かもしれない。
魔界の、しかもその城は魔界でも象徴的な禍々しさを放っているべきところではあるのだが、そう思わずにはいられなかった
｢どうした？｣
私が急に足を止めたものだから、エスコートだと言われ手を預けていたサーシャも自然と止まっていて様子を伺いみていた
｢ぁ、あぁ。うん。多いいなって｣
｢うーん、ざっと100ちょいってとこかな
多分招集自体は傘下の国、全てにしてるだろうから時間が経てばまた増えるかもな｣
｢みんな私を見に来たの……？｣
｢さぁな。アイツらが考えてる事なんて知らねｪよ｣
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パール(プロフ) - あめさん» ありがとうございます🙇♀️頑張らせていただきますっ (3月14日 14時) (
レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 遅くなりましたが続編おめでとう御座います！！これからも作者様の執筆活動応援してます！！ (3月5日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます。細かく書くつもりはないんですが、お陰様で進みが遅すぎて、全然本題の人間界へ言ってくれなくて困ってます笑。ちまちま更新、頑張っていきますね。ありがとうございます (3月2日 12時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - もう本当に好きです。最高です。日々の生きがいにさせて貰っております！細かい描写の表現などいろいろ本当に好きすぎます。これからも無理をなさらない程度に頑張ってください！本当に心から応援しています！ 長文失礼しました。 (2月26日 1時) (レス) @page4 id: 3cb0a298d4 (このIDを非表示/違反報告)
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