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その日は結局目星しい情報は見つからず、吸血鬼や悪魔が活発になりだす前に自分の部屋へと戻った
湯浴みも終え、夜間分の塗り薬を患部に塗りつけられ、ある程度乾くまで袖をまくったまま待っている
ティーカップの横に置かれた一際小さい陶器には、なんとも不味そうな液体が満ちていた
｢なんなんですか、これは｣
ラムと交代できた置いた侍女に聞く
大きな耳と触り心地良さそうなしっぽが着いた、人に擬態した魔獣の種類だろう
まだまだ幼さそうな風体だけど、多分私に比べればうんとおばあちゃん
｢塗り薬とともに渡されました。ワテは知りません。申し訳ございません｣
｢塗り薬と？｣
ということは薬の一種なのかもしれない
持ち上げて、鼻近くまで持っていこうとしたけど
……ぅ、鼻が洗われるような通しの良さだ
でもこの匂いには覚えがあった
塗り薬と同じ匂いだ
｢これをどうしろと言われたんですか｣
｢お飲みになられるように、と伝えられました｣
量は少ない
でもこの見てくれは許容できる範囲を超えてると思うんだけど
緑に濁った液体にブツブツと葉の名残が浮いている
けど、早く腕が元通りになるなら……
｢ぐ……｣
息を止めて流し込んだ
うぇ。見た目ほどではないけど、もちろん美味しいものではない
口直ししようとお茶を飲んだのもさらに悪さをした
鼻から口。口から胃まで冷たい空気が抜けていくようだ
今日ずっとだるい身体も相まってか、もう動く気にもなれない
机に腕を投げ出して突っ伏すともうこのまま眠れてしまいそうだ
かき集めた気力で開けている目には、新品のように傷一つない金の装飾品が腕についてる
これに気付いたのは朝起きてからだ。
昨日の夜にはなかったし、寝ている間にサーシャがつけたのだろう
どういう意味があってのものかは、生憎起きた時にはサーシャは既に城を発っていたので聞けてないけど
腕を持ち上げ、ブレスレットが揺れるように少し振るとロウソクの火を集めて艶めかしく輝く
よく見ると実は怪しげな文字がこの細い鎖にびっしりと彫り込まれていたのを発見した時は、これ高い？と身分にそぐわない品に飛んで外そうとしたけど
なんとこれ。外れない。
むしろ付け外しができるような機構がついてないのだ。
外せないのなら逆も然り、これどうやって付けたの？
それも込みで2日後戻ってくるであろうサーシャに聞かないとね
寝ようか。
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パール(プロフ) - あめさん» ありがとうございます🙇♀️頑張らせていただきますっ (3月14日 14時) (
レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 遅くなりましたが続編おめでとう御座います！！これからも作者様の執筆活動応援してます！！ (3月5日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます。細かく書くつもりはないんですが、お陰様で進みが遅すぎて、全然本題の人間界へ言ってくれなくて困ってます笑。ちまちま更新、頑張っていきますね。ありがとうございます (3月2日 12時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - もう本当に好きです。最高です。日々の生きがいにさせて貰っております！細かい描写の表現などいろいろ本当に好きすぎます。これからも無理をなさらない程度に頑張ってください！本当に心から応援しています！ 長文失礼しました。 (2月26日 1時) (レス) @page4 id: 3cb0a298d4 (このIDを非表示/違反報告)
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