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葛葉said
ちょうど一日が半分すぎたくらいに目が覚める
それでも全然眠くて、くわぁとでかい欠伸をした
「主、やっと起きたんですか」
「……あ"ー?聞こえねぇ聞こえねぇ」
「流石のお耳ですね。寝ている間にこの老いぼれが何度呼びかけても、一切瞼が動かれませんでしたから」
「お前の口は朝からよく動かれますねぇ
ピーチクパーチク、小鳥ですかァ?」
はぁぁぁ。と、馬鹿でかため息を着いたコイツは、俺がガキんときからあれよこれよと世話を焼いてくれるじぃだ
そろそろ寿命だからあまり動けませぬ。と言ったのは既に100何年もの前の話だ
だからコイツの“老いぼれ”枕詞はもう信じてない
しっし。と手でじぃをどかし、ベットから降りてきっちりと閉まっているカーテンを開ける
正午と言えどどす黒い空がどこまでも広がっていて、明るさなんてこれっぽちしかない超いい天気だ
固まった体を解すように腕を回しながら寝室を出て、起きたばかりは動きが悪い俺に合わせた手で食べられる食事が用意されてる席に座る
席もしっかりとした物ではなく、くつろぐ様のふかふかソファー
あ"ー、頭働かねぇ
「なるべく早く食べて下さいね」
今日も予定がぎっちりなのだから、さっさと食えとじぃが新しく飲み物を入れてくれる
「Aの血がいい」
唇を尖らせ、この不満を言うのも両手で数えられなくなってきた
じぃも呆れ顔で手にコップを持たせてくる
お前が飲むのはこれだと言わんばかりの強制力に、反発したくなったが次の言葉でその闘志もしぼんだ
「本日がその予定日でしたのに、我慢できずに昨夜吸われたのでしょ。
全く。天の玉は日中ベットから出られないほど疲弊しているとお伝え下ではありませんか
このあときちんと謝りに行ってくださいね。」
「……だって、それはあれはアイツが、」
「だっても、でももありません。干からびさせたいのですか?
許可があったなかったではないのです。手加減を覚えて下さいと申しているのです。相手は腕を切り落としてもなんともない主のご兄弟たちとは違うのですよ」
どうやらじぃは昨日の夜のことは相当腹に据えてるらしい
こりゃ暫くは近しい話題は封印だな。耳にタコが5匹くらい住み着きそうだ
「へいへい。気をつけますよォ」
適当に流して、いただきます。と飯に逃げた
じぃの話、始まると終わんねぇんだよなぁ
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パール(プロフ) - あめさん» ありがとうございます🙇♀️頑張らせていただきますっ (3月14日 14時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 遅くなりましたが続編おめでとう御座います!!これからも作者様の執筆活動応援してます!! (3月5日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます。細かく書くつもりはないんですが、お陰様で進みが遅すぎて、全然本題の人間界へ言ってくれなくて困ってます笑。ちまちま更新、頑張っていきますね。ありがとうございます (3月2日 12時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - もう本当に好きです。最高です。日々の生きがいにさせて貰っております!細かい描写の表現などいろいろ本当に好きすぎます。これからも無理をなさらない程度に頑張ってください!本当に心から応援しています! 長文失礼しました。 (2月26日 1時) (レス) @page4 id: 3cb0a298d4 (このIDを非表示/違反報告)
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