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私の故郷はこの国の北端にありました。“ありました”という表現通り、それは過去のことで今現在私の故郷は存在しません。
500年ほど前に今の国王に滅ぼされたのです。
吸血鬼は反宗教を掲げた負の感情が強い種族ですから、オカルトを大手を振って広めるバフォメットはまさに存在すら認めたくない種族でしょう
力関係的には圧倒的に吸血種の方が上位ですから、500年前までバフォメットが生きてこられたのは一重に私たちが得意とする能力のおかげでした
“人間の女性を虜にする”
これが我々バフォメットが必ず引き継ぐ能力でした。
自分たちのオカルトに引き込み人間界から堕落した女を何人も何万人も隣国である吸血鬼たちに流していたのです。
バフォメットは生きるのに人間が必要な訳ではありません。ただ生き甲斐として、堕落させるのが趣味なだけで手に入れてしまえばどうでもよかったので、さらには上位の国の庇護を得られるのであれば喜んで差し出していました。
そんな関係を結んでいたバフォメットと吸血鬼でしたが、ある出来事をきっかけに吸血種側がバフォメットを放置できない状況となり、食料源を確保するために何匹かを残し全てを皆殺しにし、国を奪われました
私はその生き残りなのです。
今も無き祖国のことを思うとグラグラとしたものが体を巡りますが、反旗を翻さないよう。翻したとてすぐに消せるようにこうして城で給仕の真似事をしているのです
｢そこの、嘘つき。天の玉が呼んでるわ。早く行きなさい｣
洗濯は半分も終わってませんが、天の玉はこの城で王族の次に偉い地位にいますからベレトに任された雑用より大切です。
私は返事をし、角以外の全てを人間の姿に変えながら天の玉の部屋を尋ねました
｢ラム、来ましたね！｣
太陽は見た事ありません。しかし、きっとこのように明るいものなのでしょう。
眩しくて思わず目を細めながら、でも主への矜恃を示しました
｢はい、ただいま参上しました｣
｢あのね、ラム。相談があるの
このあと時間ある？多分相当かかると思うの。相談の後に、決まったら準備しちゃいたいから｣
｢私の時間は気にしなくて大丈夫ですよ。ご相談、お受けいたします｣
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パール(プロフ) - あめさん» ありがとうございます🙇♀️頑張らせていただきますっ (3月14日 14時) (
レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 遅くなりましたが続編おめでとう御座います！！これからも作者様の執筆活動応援してます！！ (3月5日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます。細かく書くつもりはないんですが、お陰様で進みが遅すぎて、全然本題の人間界へ言ってくれなくて困ってます笑。ちまちま更新、頑張っていきますね。ありがとうございます (3月2日 12時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - もう本当に好きです。最高です。日々の生きがいにさせて貰っております！細かい描写の表現などいろいろ本当に好きすぎます。これからも無理をなさらない程度に頑張ってください！本当に心から応援しています！ 長文失礼しました。 (2月26日 1時) (レス) @page4 id: 3cb0a298d4 (このIDを非表示/違反報告)
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