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温度の低い指が皮の薄いところを撫でる
ろくな筋肉もないが、機密な管が何本も行き交い、生命の要である心臓と人間たらしめる脳を繋いでいる
長い爪がなくたってサーシャの手で簡単に一周できてしまう頼りない首に、全神経を向けてるのがありありとわかるルビーを眼球だけ動かして観察した
｢もうちょっと下でもいいんじゃないの？｣
｢ンー……。やる時顔に触んのやなんだよなぁ。
どーすっかなぁ｣
まだ吸血する時の有り様について悩んでいたらしい
むしろ一重にそれしか考えてないんだろうけど、だったら取り外しができるようにすればいいだけの話だ
｢効力落ちっけどそれでいくか
代わりにもう超強めの印にしたら、どっこいどっこいになるくね？｣
でもなぁ。とかブツブツと言葉を呟きながら考えているようだが、生憎私にはよく分からない
というか……。
息が当たる。
お腹の下の方にぐっと力を入れて、何とか平然を保っているつもりだけどバレていないか不安だ
この男女の機敏を知らない子どもは距離がいちいち近いのだ
座る私に容赦なく正面から覆いかぶさり、バランスを取るためか片足を太ももの間に割り込み肩を掴み、顔にピントを合わせようものなら目眩がしそうな距離で、敏感な神経が多く通うその場所を吹き荒らすように生熱い呼吸を浴びせてくる
さいっあくだ。さわさわする。
私が思考を彼方に飛ばしているうちに媒介を追加で消費したようでいよいよ作成に取り掛かってるのだろう
手首とも足首とも違う、なんとも言えない静電気のようなちょっとピリリとする感覚を覚えながらゆるゆると編まれていく
こそばゆい。でもきっとここで首を押さえでもしたら魔術が失敗しそうだから耐えるしかない
けど首の神経から全身に伝えられるように、もしくは脳みそが近いからかもしれない
ビリビリとする不快感を止めたい。と強く思うが、逆に痺れているかのように体の駆動がぎこちない
そしてこんどはその思い通りに動けないことが、不可になり気持ち悪さが駆け巡る
｢う……、ふぅｧ……｣
甘ったるい声が聞こえてきて、それが自分のものだと頭の片隅では理解してるもののそれどころではなくサーシャの服を強く握りこみ、耐えるために頭を固定したくてサーシャの肩におでこを押し当てた
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パール(プロフ) - あめさん» ありがとうございます🙇♀️頑張らせていただきますっ (3月14日 14時) (
レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 遅くなりましたが続編おめでとう御座います！！これからも作者様の執筆活動応援してます！！ (3月5日 20時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます。細かく書くつもりはないんですが、お陰様で進みが遅すぎて、全然本題の人間界へ言ってくれなくて困ってます笑。ちまちま更新、頑張っていきますね。ありがとうございます (3月2日 12時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - もう本当に好きです。最高です。日々の生きがいにさせて貰っております！細かい描写の表現などいろいろ本当に好きすぎます。これからも無理をなさらない程度に頑張ってください！本当に心から応援しています！ 長文失礼しました。 (2月26日 1時) (レス) @page4 id: 3cb0a298d4 (このIDを非表示/違反報告)
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