【drm】背後is指示厨 [完結]

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｢少し体に触れても大丈夫ですか？
気の流れを確認したいのです。｣



男性が女性にという向きでよく話題になるなんならハラスメント
それの予防策とも言えるような幾重にも引かれた対策のもの私も同意が求められた

｢いいですよ。お願いします｣と返事をすると人肌温度の手が私の肩に触れた


そして何を探っているのだろう。二の腕をさすり、うーんと首を捻ってそして肩をぽんと軽く叩くとパッとしない顔をこちらに向けてくる



やっぱりなんか憑かれてますよね





｢これは……。この方30年ここで神のご奉仕をさせてもらっていますが、あなたのような気の持ち主は初めてです。

余程良い事をしたのでしょう。神がほころんでいるのをこうもはっきり感じるとは｣



えぇーっと



｢……ありがとうございます｣




どうやらプラスの話らしきものが始まった
気というのはという説明から始まり、私がどれだけ恵まれているのかを享受してくれる。

一応これ、お祓いに来ているんだよね？と心配になるほどむしろ崇められているというか
なんだかむず痒い




｢そろそろ時間もありますし……、お祓いの方をして頂きたいんですけど｣



社会人の建前を横に連ねて私はついに本題を持ち出した

神職はなんと馬鹿な。とでも言いたげな顔を隠さず私に寄越してくる



｢本当になさるのですか。もちろん私のような力では祓うことなど出来ないのはわかってる事なんですけど｣



軽くこのお祓いは無意味だと言いのけてきた
まさか本当に天使とか守護霊とかそういうのが付いているの？

今のところいい事は起きてないんだけど……


でもわかった。もうこの神職は私に対してお祓いをする気はないんですね

バレないくらいにため息をついて私がお祓いをキャンセルすることを待っている神職に面を向けた



｢神職さんのお話とてもためになりました。どうやら何か憑いているなんていうのは私の勘違いみたいだったようです。

お祓い、辞めます。｣




神職さんの今日1番の笑顔が見れた。

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