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ぼくが寝泊まりをしているAとの家
最近は仕事が忙しくて戻れない日もあるけど、なるべくいるようにしてる。
というかいたいからいる。
それでも基本的に夜が仕事の主な時間なので、普通に社会人のAと顔を合わせるのは難しいことだった
だから旅行から帰ってきてまだ20時
もしあっちが夕飯まだだったら一緒に食べれる
そんな期待を胸に帰宅の挨拶をした
リビングの灯りがついているのが見えるので寝てはない
ま、流石に20時に寝るとは思ってないけど
荷解きはまた後ほどするということで先に自室に行ってバックやらコートを置く
そしてもう一度｢ただいま｣と言いながらリビングに入った
｢おかえり、ハル｣
年度始めというのもあるのか断捨離でも始めたかのようにリビングには大きな袋や紐でくくられた本の束が置かれている
ぐるっと家の状況を確認して今まで一度もやってこなかった荷物整理をなんでしてるのか
考えてふと、最近Aがなくし物をしていたことを思い出した
｢そういえばだるま、見つかったの？｣
｢あ、うん。それはもういいんだ｣
もう見つからないから。
最後は小さな声だった
あのだるまはAの両親が与えたものでずっと大事にしていたもののはずだけど、探すのを諦めたの？
なんか、おかしい。変だ。
ぼくが帰ってきても一切手を止める気はないし、いるものといらないものを分別しているというか、もはや端から順番に全て捨てている
｢何してんの。｣
｢見てわかるでしょ？要らないものを捨ててるの｣
こちらを見ることもなく、無心で一心不乱に私物を袋に詰めていく
その作業が嫌で腕を掴み上げた。なにするの。と言いたげな不満顔がこちらを見上げる
ばくん。と心臓が嫌な音を立てた
今、ひとつ重大な過ちをおかしてしまったんじゃないか
｢何する気。どこに行くつもりなの｣
なんも分かってないのに口からはそんな言葉が出てきて自分で自分の言葉に驚いた
そうだ。Aはどこかに行くつもりなんだ。ここにある自分の物を処分して、後腐れがないようにして
どうして？どこに？なんのために？
自然腕に力が入るけど、緩めるつもりはない。むしろ意識してさらに力を込めた
行かせたくない。どこにも行かせない。
ぼくの気持ちが伝われと願いを込めて
｢小さい頃の願い事を叶えてもらうの｣
｢……願い事？｣
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ならか(プロフ) - 最高すぎました(´；ω；`) (2月5日 20時) (
レス) @page48 id: 72407f8835 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - きつねさん» おそまつさまです。 (12月27日 22時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - 完結おめでとうございます。とても良かったです！ (12月27日 19時) (レス) id: 4bdf75ca65 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき(プロフ) - 今年でいちばん更新を楽しみにしてる作品です😭応援してます🙇🏻♀️ (12月23日 13時) (レス) id: 29ecdacbc9 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - コメント失礼します。drmさんがずっと背後でやいやい言ってるの想像できて、ワ〜😭😭😭ってなりました！新鮮な設定で、文章も読みやすくとても読んでいて楽しかったです！応援してます🥹💖 (9月19日 2時) (レス) id: 563cbac78d (このIDを非表示/違反報告)
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