【drm】背後is指示厨 [完結]

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ハルは物知りだ
それは勉学的に頭がいいっていうのもあるんだろうけど、私が言いたいのはそういうんじゃなくて……、世間をよく知ってる。世界というものをよく知ってる。

そういった感じだ




そんな物知りハルくんから提案された

私の“鏡張りの部屋に行きたい”という要望と“ラブホは倫理的にアウト”というハルの要望を叶える場所だ




｢へぇ…こんなところあるんだ｣


｢ちゃんと調べたの？どうなってんのよ、キミの選択肢は｣




正直“鏡張りの部屋”を思いついた時が私の絶頂でそれ以上のことはかなりどうでもよかったのだ

でもなるほど。ハルに言われれば私に倫理観が足りなかったのも頷ける。


ハルが教えてくれた新しい行き場所はダンスレッスンの部屋だった
確かに全面鏡張りだ




｢うーんと、Aはいつ休み？合わせるよ｣


｢私がハルに合わせる｣


｢社会人が暇人に何遠慮してんのさ｣



｢遠慮…って｣



またハルにドタキャンとかされたくない。

そう言おうとして辞めた



そういえばハルに鏡張りの部屋に一緒に行きたいと言ったのはそもそもソコが一人では入室できない場所だったからだ

ハルが新しく提示したところはお金さえ払えば用途なんて説明しなくても問題なく使用出来る場所である


ハルが来なくたって問題なかった




｢なに？｣


｢ううん。なんでもない
今週の日曜がいい｣


｢空いてるかなぁ……。明日電話して聞いてみるよ｣


｢うん、ありがと｣

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