【3】溢れる愛でお腹を温める ページ38
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───❁ ❁ ❁───
｢selly、話があるの｣
席に着いたばかりのsellyのお向かいに私も腰を下ろした
彼は湯気が経つコーヒーを手を温めるのに使って、猫のように欠伸をした
｢……｣
起きたばかりで目が開かないのかほとんど黒目は見えないけど、用を言えと言わんばかりに目の前の朝食ではなく面を上げてこちらを向いている
｢結構真面目な話なの。ちゃんと聞いてよ｣
｢なに｣
ここ3日……いや、言わなきゃと思ってから2週間。決意をしてから3日間。
そしてついに口を開けたのだ。これで、え？聞いてない。なんてことになってみろ。
私はこの男と離縁してやる。
と心の中では激しい決意をするも口から出るのは｢あのね……｣というなんとも情けない言葉
これは時間がかかると思ったのかsellyはコーヒーを飲んでもう一度欠伸をした
そして真っ白い腕を上にあげ気持ちよさそうな声と共に背伸びをしてようやく目を開いた
｢今すぐがいいの？｣
私が彼の前に用意した朝ごはんに一瞬視線を飛ばし、ご飯を食べてからか今話したいかを聞いてくる
これはご飯よりもとても大切な話だ
だからこそご飯なんかどうでも良くて、私の話の方を……、と思うものの用意した手前先にしなくてはいけない腹ごしらえを終わらした方がいい気もしてきた
｢ご飯、食べたらちょっといい？｣
｢オレ今日暇だからゆっくり聞くよ｣
箸入れから私の箸を出して私に向けてくれる
いつの間にか膝の上に置いていた拳には想像以上に力が入ってしまっていたようで力を解くのが直ぐにできなかった
｢……やっぱ今聞く｣
｢ちがうの。ごめん、ご飯食べよう｣
爪の後を残した右手で箸を受け取ろうとしたがそれは既にsellyによって引っ込められてしまった
椅子の音をさせて席を立つと私の横にやって来て、椅子の向きを机から己へと力任せに変えて覗き込むようにしゃがんだ
｢どうした。会社？仕事が嫌ならやめてもいいよ｣
｢違うの｣
｢頭が痛い？体調が悪い？熱は？｣
そう言って私のおでこに手を当てて、どうせそんなのじゃ体温分からない癖に
案の定首を傾げて私の返事を待つだけ
sellyの手を退けるのも兼ねて首を振った
じゃなんだ。とクイズが始まったのかsellyは思い当たる節を並べ始めた
けどその中に正解はなかった
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もち - ヒロインの妊娠…！今後の展開が楽しみすぎてのたうち回ります！！！！ (8月17日 4時) (
レス) @page38 id: b8a682172d (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ♡さん» ありがとうございます！バグではなく、私が話の話数の振り方を間違えました💦お話自体はこれで抜けは無いです！教えていただきありがとうございます🙏🏻 (7月1日 19時) (レス) id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
♡ - バグりすぎてじゃなくてバグだったら、です誤字すみません(T ^ T) (7月1日 16時) (レス) id: cd266db9f4 (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 21と22のお話が抜けてませんか...？私のバグりすぎてだったらすみません...！ (7月1日 16時) (レス) id: cd266db9f4 (このIDを非表示/違反報告)
立花 - 一年前にこの作品に出会って、他の方の小説を見て回っていたら戻ってきました。本当かっこいい所を全部詰め込んだ小説で大好きです！！応援してます！更新頑張ってください！！ (6月30日 20時) (レス) id: 67c41516d4 (このIDを非表示/違反報告)
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