【CR】さよなら三角、また来て2 (ページ6)

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｢あいつに持たせればいいじゃん｣

sellyは文句も言わずにカゴを受け取ってくれたかと思うと｢おも…｣と苦言を漏らしたあとmondoへの悪口を言った

どうやらsellyのパワーは華奢な身体に似合ったものなのかもしれない

……人殴ってましたけど。

｢mondoは私の執事でも彼氏でもないってば
まぁ、この食料はmondoの分もあるからこんな天気じゃなかったら頼んでたけど｣

｢え"、なんであいつの分も買うんだよ｣

｢お昼、お弁当、私がmondoのも作ってるの
mondoの家は両親とも忙しいから自分のやつのついでにね｣

｢えー｣

そうでもしないとmondoが不健康で早死してしまうかもしれないし、1つ作るのと2つ作るのでは手間が変わらないのでそこまで大変なことではないのだ

毎日じゃないし

｢俺も欲しい｣

｢ん？お弁当？｣

｢それ以外になにがあるんだよ。｣

そんな当たり前みたいな言われ方したって、sellyから私が作ったお弁当が欲しいと言われると思わないじゃないか

｢別に絶品とか凝ってるとかじゃないよ？私のお弁当
明日は適当な親子丼だし……｣

｢欲しい。アイツはよくて俺はダメなの？
俺も両親忙しくていないし、アイツと一緒じゃん｣

｢ぃや……、でも。｣

mondoだから……作ってる

そう。mondoは私にとって大事な人だから

私の答えが渋いからかsellyは目を伏せ｢ダメか｣と最後のダメ押しをしてきた

そんな顔されると断れないんですけど

｢いいよ……お弁当ぐらい
本当にきた────ぃ……｣

｢───マジｨ？うれしっ｣

……わ。

わ、わぁ……

どうしよう。なんだこれ。
心臓がうるさいかもしれない。