【CR】さよなら三角、また来て2

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帰り道、すっかり機嫌も平常に戻ったmondoと並んで歩く
｢明後日テストだって｣と珍しくテストのことを認識してるなと感心したけど、詳しく聞けばノートを見せろってことらしい


まったく。世話がやける。




｢見せるのはいいんだけど、あの先生噂だと記述問題が多いんだって
自分の考え書くやつ｣


｢お。じゃ、もう適当に書いて丸してもらうか｣


｢むぅ……。いいよね、mondoは。考えがしっかりあってさ｣




今日明日とmondoの家で共に勉強することを約束し、ノートの対価に博識モンドさんのありがたい現代情勢話を享受してもらえることを取り付けた



｢なんか今日、人通が多いね｣

｢いつもこんなもんだろ｣



部活もしていない私たちは世にいう帰宅ラッシュとは全く違う時間に帰路に就いているので、目にするのは小さな子供の送り迎えの人や習い事に向かう子たちで

まぁたしかに騒がしさはあるけど、今日は特になんとなく圧迫感を感じる




｢テスト期間も近いから。皆様偉いですねｪ｣



口では煽るようなことを言っていたけど、私のスクールバッグの紐を強く引き寄せ、歩くスピードが上がった

なに？とmondoの方を見れば口を一文字に結び、眉間に皺を寄せよせて、明らかにイラついているのが分かる



有無を言わせない勢いだったから何も聞けなかったけど、嫌な予感だけが漂った

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