【CR】さよなら三角、また来て2 (ページ22)

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ドライヤーは騒音の都合上、親が起きちゃう可能性が高いので使わないでって言ったら何故か｢じゃAが拭けよ｣とタオルを渡された

もちろん、嫌だと言ったけど丸め込まれた。また。

ベットに寄りかかるように座るsellyの髪を私はベットに座ってわしゃわしゃと拭く

気持ちいいのか｢んー｣と可愛い声が聞こえてくるのが猫みたいだって思った。そう思ったら、こき使われてるけど楽しいと思える

｢柔らかいね、髪の毛｣

｢Aのリンスだからじゃないの？オレのはこうなんない｣

｢そうなんだ｣

お花の香りがするけど、私もこんな感じの匂いなのかな……？自分じゃ、自分の匂いが分からない

ちょっとsellyが纏わせるには可愛らしすぎる匂いだけど、いい匂いだ

｢もういい。眠い｣

｢やれって言ったのsellyの方なのにぃ｣

｢はいはい。｣

タオルが取られて、それを枕代わりに本当に横になってしまった
丸まるように寝てる姿が本当に猫だ

拾い猫してしまった

｢夜寒いから布団1枚あげる｣

｢んー｣

理解してるのか分からないけど、上から布団を落とした
あとは好きにしてくれ

いつもより心もとなくなった布団に鼻まで入れてから、手探りで電気を消した

もうちょっと話してたかったな。と思うのは私だけなのかな……。なんて残念に思ってる自分に眉に力が入る

｢おやすみ｣

もう返事は返ってこなかった