【CR】さよなら三角、また来て2 (ページ1)

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【一食の恩】ページ1

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だいぶ気温も暖かくなってきた韓国の春の終わり
高校生活もゆったりと馴染んでいき、変わらず隣にいてくれるmondoに変わらない安心を覚える

学校までの道のり
相変わらず私たちは遅刻ギリギリの時間で、赤信号に要らぬ怒りを持ち込むほど時間に余裕は無い

それもどれもmondoのせいなんだけど

早く行かなきゃという思いとは裏腹に徒歩なんかよりも断然と早い車が目の前をビュンビュン通っていく

ガハハーと大きな笑い声が後ろから聞こえて、うわぁと思いながらも少しだけ後ろを確認した

いかにも柄が悪そうな男子学生グループだ
制服も違うので学校も違うのだが、なかなか恐怖を感じるものだ

｢……｣

私は横に一歩移動して、mondoの腕に肩を寄せた
mondoも気付いているけど特に文句も何も言ってこなかった

不良怖い……

そうだ、不良と言えば彼──sellyは元気にしているだろうか

義務教育でもない高校生活を欠席ばかりで過ごせばもちろん上の学年に上がれることはない

最低限くらいは来ているはずだけど、今は6月。
学校でsellyを見たのはたったの1回

私は関係ないけど、ちょっぴり心配だ
だってまた誰かに喧嘩売って怪我でもしていたら……

痛い……。想像するだけで痛い。

｢青｣

｢あ、｣

mondoの声でパッと上をむくとポッケに手を入れているmondoがこちらを見ていた

慌てて私は1歩だけ前に行っているmondoに寄って｢考え事してた｣と言った

｢……そ｣

まだ寝起きで頭が働いていないのか、mondoは興味がなさそうに横断歩道を渡った