【CR】さよなら三角、また来て

[閑話] ページ50

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あ、ぁあ朝ぁー!?


え、え、この2人は幼馴染なのに朝一緒に起きるとでも言うのか
ふしだらだ！もうライン超だろ、それは！



無性に手に力が入り、箸で掴んだトマトがぷるぷると震えだした
そのまま力が溜まりに溜まってすぽんっと上にトマトが跳ね上がった




｢おぉー｣


｢トマトが……｣




高く高く上に上がったトマトは、発射位置からだいぶ後方に移動し僕の視界では追えなくなってしまった



｢わぁーお。ミラクルシュート｣




そしてAさんが楽しそうに笑う声が聞こえた

やばい。まずい。
そう思ったのも束の間、後ろの2人が傍観者Aの僕に揃って声をかけてきた｢おい｣｢ねぇ｣


これはもしかしなくても、ファーストコミュニケーションだ




｢ぼ、僕のトマトはどこへいってしまったんだろう｣



ゆっくりと振り返る。
決してmondoさんのいる左側ではなく右側を使って身体をのよじった


すると｢キミ、変な人｣と笑ってるA三と目が合った


か、可愛い。




｢見て見て、キミのトマト、見事に私のお弁当の中にホールインワン｣



そう言って傾けて見せてくれた彼女の…例のオムライス
半分食べられているそこには僕の負の感情で発車されたトマトがコロリところがっていた



｢動画撮ってたら金稼げたな｣


｢ほんとほんと！綺麗にここに入ったからね｣


｢すみませんすみませんすみません…っ！｣


｢大丈夫だよ。キミのトマトも無事で何より｣




｢はいどうぞ｣とAさんは自分のスプーンを使って僕のトマトをすくい上げ、グイッと僕に近付けた

んな、それは……っ



｢間接的…キス｣



｢うわぁ、ごめん！人の勝手に触っちゃった。
mondoのせいで感覚が。わぁ……ごめん、ごめんね｣



｢俺のせいにするな｣



｢どうしよう、これ、いる？私触っちゃったし、そういうの嫌だったら私貰っちゃうけど……本当にごめん｣




貰うって!?
それはAさんが僕のトマトを食べるということでしょうか！
それも間接的キッスなのですがｧ!?




｢……あんま調子乗んなよ｣



｢んな｣



僕のトマトはmondoさんの腹の中に消えました。
mondoさんとAさんと僕のキス……。

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