△ ページ30
.
mondoが｢あー、ねむー｣と欠伸をしながら私の横に座った
｢ここで寝てたんじゃないの？｣
｢…………｣
｢はぁ……。ねぇ、mondo？mondoは何が気に食わないの？｣
真っ暗闇の部室で電気を付けるために経つタイミングが分からなくて結局このまま
目が慣れてきたおかげで隣に座るmondoだけは把握できる
｢別に｣
｢別にじゃないよ……。不機嫌じゃん｣
｢は？不機嫌じゃないし｣
いや、どこが。
どう考えたって何か気に食わないことがあるんでしょう
主にselly周りに
｢sellyはね、不良だよ……。人に暴力するような人。
でもいい人だって思う。一緒にいたらすぐわかる。
意地悪だし力加減バカだし喧嘩っ早いけど、酷い人じゃないよ｣
｢女は危ないヤツが好きだって言うからな｣
｢すっ……。…好きとか、そんなんじゃないから｣
ないない。全然そんなことはない。
そうだ。危なっかしい弟の面倒をみるみたいな
ほら、だって私mondoにもお節介の世話焼きだし、お姉ちゃんするの好きなんだよ、たぶん。そう。
｢別にいいよ。勝手にすればいいだろ、お前が男作ろうが関係ないし
付き合いたきゃ付き合えば？
俺邪魔だろうから明日から朝来なくていいですよー｣
よく喋るmondoに私は冷静になった
浮かれていた脳みそが一瞬で冷却されて、私にとって何が大切かがするりとでてきた
｢…mondoがそんなことまで言うならもうsellyと関わらない。｣
｢は？やーやーやー、好きにしなよって言ってるじゃん｣
｢私は……sellyよりもmondoの方が大切だよ。大事だよ。
mondoとずっと一緒にいたい｣
｢………｣
なんの返事もかえってこなかった
めんどくさい女だっただろうか
でもだって、mondoと疎遠になるくらいなら別にいい
まだsellyとの関係は浅いものだし、mondoどの長い年月を天秤にかけるまでもないのだ
｢だから突き放すようなこと言わないで……、貰えると助かります｣
｢………よくないねぇ｣
｢なんでよぉー、mondoと私の仲でしょぉー｣
｢もんどー｣と隣にいる当人の膝の上に倒れ込むとものすごく逃げようとしてきた
｢キモイ。ウザイ。消えろ。｣
｢mondo私のこと嫌い？｣
｢うん。嫌い｣
｢はぁぁぁ……そう…｣
｢……嘘です、嘘。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 993人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「CR」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Stellar(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく読まさせて頂いております！次の投稿も心待ちにしております。 (2022年12月7日 22時) (
レス) @page47 id: 473eaf19e2 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - こちらの更新も楽しみにしております…！ (2022年5月3日 10時) (レス) @page28 id: 4b44556f18 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 新作おめでとうございます！始まりから神作‥！心の中で夢主とくっついてほしい人の論争が始まりそうな予感がします(笑)更新頑張って下さい！応援しています！ (2022年1月9日 19時) (レス) @page10 id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
憧葛(プロフ) - こんにちは！憧葛です。新作おめでとうございます。まだ10ページに満たないのにどうしてこんなに満足感が得られるんでしょうか…！今回も神作の予感がしますねぇ。更新頑張ってください！！ (2022年1月9日 12時) (レス) @page8 id: 3bd1b8d7f3 (このIDを非表示/違反報告)
ZZZ - そうか、これが天才か。 (2022年1月9日 2時) (レス) @page8 id: 0e7f502404 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
