【selly】道を間違えずに/短編集 2

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｢おじさん、お願いがある｣



｢んー？なに？｣




｢あ、聞かなくて大丈夫です、おじじさん｣




もうsellyが言うことなんて一言一句外すことなく分かってしまう


sellyの手が私に回ってきて、真上からsellyのお願いとやらが聞こえた




｢───オレ、Aとdateしたいです｣



｢なんて？｣



｢あはは……無視してもらって構いません
sellyはここに置いて行きますから、あとはよろしくお願いします｣



｢Aさん、マジ天使｣



｢んんー、私の味方はzederしだけだよー｣




この勢いのままsellyから離れようと思ったけど、思いっきり肩を掴まれて離れられなかった

私の手は虚しくzederさんに伸ばされただけで距離が縮まりませんでした





｢Aちゃん、愛されてるねー
いいなぁ、ポッポジュセヨー｣



｢はぁ？｣



｢こら、やめなさい｣




いや、これ。本当にどうやってsellyだけここに置いて帰れるだろうか

赤ちゃんじゃないんだから、1日くらい離れてくれてもいいのに



離れるどころかどんどんsellyがくっついてきて、完全に背中がsellyと触れている

これは絶対逃がさない。本気モードなんだろう。




｢Aちゃんもどうせなら参加しちゃう？いいよ？｣



｢私が嫌です！絶対にいじられまくりますもん、sellyのせいで｣



｢否定できないね、それ｣




初めましてばっかりの中で、カップル1組とか
いやだ！というか男しかいない中に女1人が本当に無理！怖い！緊張する！




｢うぅsellyお願いだから離してよぉ……
私帰りたい、切実に｣



｢やぁだぁ｣



｢うわぁ、zederしー、ヘルプミーじゅせよぉ！｣



｢オレ無理だ、ごめん｣




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かかお。さんから頂きました、イラスト！
夢主の、えへへという困ってるけど嬉しい笑みが容易に想像付きました

ごちそうさまです。ありがとうございます。

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