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あー疲れた……
ぐぅーっと縦に身体をのばし、パキパキと固まった腰を鳴らす
今何時かとバックの底に沈めていた携帯を取り出して時間を確認した
え……それは予定時刻より10分も押していて、いやでもチャイムがならなかったじゃない
集中しすぎて聞こえなかっただけ？
｢ねぇ、もう下校時間だよ。片付けよ｣
｢あ、そっか。こっち側スピーカー壊れてて鐘が聞こえないんです
時間すぎちゃいましたね｣
言われて周りを見渡せば
まずい……mondoに文句言われる
私は急いで荷物を片してバックに詰める
一応後輩にも挨拶ぐらいしようと前を見た時だった
目の前に、いや本当に目と鼻の先に後輩の顔があって目を見開く
｢ごめん…前見てなかった｣
一向に離れない彼に息をとめた
私は下がれない。すぐそこに椅子があるから
それに対して彼の後ろには遮るものなんかなんにもない
それなのにどうしてどいてくれないのか
｢先輩卒業しちゃうの寂しいです｣
｢あ…あぁ、うん｣
｢だから連絡先だけ交換したいんですけど、ダメ…ですか？｣
それは……この距離で言わなきゃいけないことなの？
ほんの少しでも動けば恋人がするそれが出来てしまう距離なのに、何を悠長に連絡先なんか聞いているの？
視界の端で彼の腕が動いたのが見えた
私は慌ててその手を掴み取る
｢何する気……｣
｢片想いで終わる僕に思い出を下さい｣
サラリと真意を暴露された私は容赦なく掴んで腕に力を入れた
逃げなくてはならない。
そう思うのに椅子とかいう邪魔者と、図書室の角という最悪なこのコンディション
目の前の男を倒すなんて、しかも運動部の、そんなことが可能なのか
無理に決まってる。
｢私、彼氏いるの。だからそういうことは出来ない。わかるでしょ｣
｢口じゃなくていいです。僕がするんじゃなくても
先輩がAさんが許容できる所にほんの少しだけ
もう会えなくなっちゃうんですから｣
｢無理だよ。mondoのこと裏切れない。そういう感情ない行為だとしても、私はしない｣
｢大丈夫。バレません｣
ぐぐぐっと少しずつ彼の腕が持ち上がってくる
私が一生懸命。全力で抑えてるっていうのになんの意味ももたない
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月瀬咲(プロフ) - 長くなってしまいすみません。これからも応援してります……！ (2021年12月11日 16時) (
レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬咲(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。他の作品と共に拝読いたしました。素敵な作品で感情が凄く動かされました……！タイトルがこの読み方であってるのかな？と思いながら読んでいたのですが、最後に答えが書かれていて言葉では表せないような気持ちになりました……！ (2021年12月11日 16時) (レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ゆーちゃさん» ありがとうございます。是非ともまた、他の方の作品で (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - m i s aさん» misaさんいつもありがとうございます🦕後日談(泣)なんか、考えても考えても大人な雰囲気になってしまって笑笑書きなぐったら載せますね (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - はやせさん» うぅ、ありがとうございます。CR好きと言ってもかけるほど理解してる方は少ないので、もし次書く方が知っていたらまた (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
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