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韓国は学歴社会だし、大学難しい
だから本当は私だって遊びたいけど、ぐっと我慢してmondoに否を唱えてるんだ
「私、図書館で勉強して帰るから先帰って」
「んー、いや。ここで寝て待ってる」
「家で寝なよ……、と言いたいところだけど私もmondoと帰りたいので2時間ほど硬い机で寝てて」
「はぁい。頑張ってー」
プロゲーマーになると決めたmondoはいわゆる勉強という勉強じゃなくて、ゲームの練習をたくさんしている
夜遅くまでやってるのか朝学校来ないわ、授業は寝てるわでなかなか悲惨だ
既に机に突っ伏した彼の頭を撫でつけ行ってきます。と小さく呟いてから荷物を持って彼の元を離れた
これでも最近、あんまりmondoがわがままを言わなくなった
前まではやれ、ゲームしようだの、キスしたいだの、デートしようだの、毎日何件来ていたか分からないほど愛を貰っていたけど
今は勉強をする私に気を使ってか、ほとんど言ってこない
そういう言わないところでのちょっとした優しさがまた惚れポイントなわけだけど
上がる口角をそのままに私は図書館に向かった
帰りはわたあめでも買って帰ろうか
2人で半分こして、あんまっ!とか文句言うmondoに当たり前でしょ。なんてくだらない話をして
図書館に着くと満席状態だった
同学年がたくさんいてみんな頑張ってるなと思うと、恋愛になんかかまけてられないと思う
「あ、Aさん」
「どうも」
すぐ横の席から話しかけられた
彼はRasと同じ学年……つまり、私の一つ下の子だ
図書館によくいるところを見る
彼はサッカー部だとか言ってたけど、何故かこの頃は毎日会うのだ
「席ですか?」
「そう。勉強しようと思ったんだけど……少し遅かったかな」
「奥の方、空いてると思いますよ
穴場スポットあるんです。案内しますよ」
「ほんと?ありがとう、助かる」
名前すら知らない彼は何故か私の名前を知っている
ミスコンとか色々出てたからそこで知られた可能性もあるけど、こっちだけ知らないっていうのはちょっと罪悪感
男の子は自分の荷物をわざわざまとめてこっちですと案内してくれた
そして連れてこられたのは隅の隅。
日陰で角で、しかも大きなテーブルには誰一人として座ってなかった
「怪談があって誰も寄り付かないんです。先輩そういうの気にします?」
「いや全然。ありがとう、教えてくれて」
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月瀬咲(プロフ) - 長くなってしまいすみません。これからも応援してります……! (2021年12月11日 16時) (レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬咲(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。他の作品と共に拝読いたしました。素敵な作品で感情が凄く動かされました……!タイトルがこの読み方であってるのかな?と思いながら読んでいたのですが、最後に答えが書かれていて言葉では表せないような気持ちになりました……! (2021年12月11日 16時) (レス) id: 4c6e10abe5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ゆーちゃさん» ありがとうございます。是非ともまた、他の方の作品で (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - m i s aさん» misaさんいつもありがとうございます🦕後日談(泣)なんか、考えても考えても大人な雰囲気になってしまって笑笑書きなぐったら載せますね (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - はやせさん» うぅ、ありがとうございます。CR好きと言ってもかけるほど理解してる方は少ないので、もし次書く方が知っていたらまた (2021年12月10日 18時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
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