【mondo】1でなしの6でなし

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日々特にやることもなく、仕事では韓国で1番大きなホテルのカウンターをやってる


英語と日本語もできるのでトリリンガルな事が買われてる……と信じたい





大規模な会社なので残業もあまりなく、17時過ぎには帰れるので夜は配信しながらゲームをしたり雑談をしたり


まぁ結構韓国では素敵な人生な方じゃないだろうか





｢おばあちゃん、私行ってくるからね｣



｢はい、気をつけて｣



｢うん｣





おばあちゃんもだいぶ歳をとり、最近はあんまり外に出なくなった
なにか恩返しがしたいと日々思ってるけど、貰ったものが大きすぎてどれも釣り合わないとなかなか計画が進まない



夕方。


今日はご飯を食べる約束をしているのだ
もちろんそれは




｢迎えに来ましたー｣



｢おばあちゃんに挨拶してく？｣



Rasで、20歳をすぎたというのにガキっぽい顔がいつまでも変わらない

今日はRasがご飯に誘って、毎日暇人のようなRasは私の予定に合わせる！といってこの日が生まれた



直接会うのは久しぶりだ

ゲームではよく会うけど、近くに住んでいるのにわざわざ誘って会う程の関係でもないと……そういうことなのか、なかなか会う機会はない






Rasが元気よく、おばあちゃん久しぶりです！と挨拶しているのを見ながら、違う人のことが頭に浮かんだ





はぁ……。なんでこんなに世界は狭いんだろう。


逃げた先の男の子は日本の会社に務めるし、しかもその会社には私の元カレもいて


狭い。世界があんまりにも狭い。





｢なにその顔……、なんか怒らせることした？｣



｢私、ヨーロッパとか行きたい。アメリカでもいいや｣



｢急になに！？｣

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