閑話[黒い羊は俺でした。] ページ43
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俺はその辺のー惑星の、その辺のー島国の、そこいらで吸血鬼であり、人間の上位種
｢おーいやるぞー｣
やりたいゲームをやりたい時にやりたいだけやるというまたの名をニート
コンビの相方である叶と一緒にやれ的なオブーラートからオブラート出ちまってますがコメントを全て無視してソロカジュアルをレディした
マッチング中はコメントを読んで、馬鹿で面白いやつらのコメントを楽しむ
｢はっはぁー、おめーらいいヤツらだわ｣
訳もなく。いや、相手側には花咲く一日なのかもしれないけど
スパチャを投げて、そんで俺が読んで、それだけで喜んでもらえるなんて、ほんといい生活してると思う
返せるもんがあればもっと返したいけど、平等という名の不平等な言葉が日本に蔓延ってるせいでオレができるのは読み上げるぐらいだ
｢スーパーチャットありがとございマース｣
キャラクター選択画面でブラハとレイスを選ばれたので、オレはありがたく新キャラを使わせてもらう
｢アッシュって強いんか？俺全然知らないけど｣
剣持って瞬間移動することだけは知ってる
パッシブなんだっけ？
｢おーい、有識者ぁー、アッシュのQ教えてー｣
そんな俺を無視するかのようにコメ欄は本物？で埋め尽くされてた
｢え、なに。うわ、sellyおーうさんじゃん
まさか本物なわけ｣
バナー画面に切り替わって鬼みたいなキル数が出てる
｢え、ガチ？ものほんさん？
てかブラハレベル2ですけど？人力チーターとガチもんチーター引いた？｣
＞バナー一緒！
コメ欄ではsellyさんだと裏付ける理由がゴロゴロ転がってる
でも当人は配信してないらしい
プライベートっすか
｢てか、sellyさんのランク帯のカジュアルでレベル2の初心者来るもんなの？｣
カジュアルといえども大雑把な振り分けはされてたはずだ
sellyさんがまだ新シーズン始まってランク回してないなら俺とかち合うことは考えられるとして、このブラハなんだよ
｢あ、ジャンマスたのみまーす。一生着いていきやす
おい、俺アッシュとかにして怒られてない？
俺レイスなのにいらねぇーとか思われるのやなんだけど。まじ最悪ー｣
ジャンマスはブラハにわたって、そしてマップの端の端になってやっとsellyさんにジャンマスが渡った
｢おいおい、害悪かァ？それともガチモン初心者かぁ？
sellyさんに怒られるぞ。ケーセッなんたらって｣
＞sellyさんなら無視して一人でいっちゃいそう
＞ヤニタイム
｢いや、俺はお前を犠牲にしてもsellyさんの右足になるから｣
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