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｢Aさん、こっち｣
｢あ、はい｣
会話が途切れるとsellyさんは私を連れて残りの部屋に連れてってくれた
壁に着いたスイッチを押して電気が付く
部屋にはベット1つとクローゼット
所謂寝室
｢寝ることここでするの？｣
｢え、私？｣
｢はいはい｣
｢いやしません！ベットはsellyさんが使ってくださいよ｣
｢なんで？女の子…、使う方がもっといいじゃん｣
｢その前に家主が使った方がもっといいです｣
｢へぇ…？｣と何故か理解し難い顔をされる
いや、一体どこに居候の分際で家主差し置いてベットを使う人間がいよう
それだけは、これだけはダメだ
思い返せばなぁなぁとsellyさんの押しに負けている気がしてならない
私が弱いのか彼が強いのか
｢とにかくこれだけは譲れません｣
｢やなの？｣
｢やです｣
｢あ、そっか｣
分かってくれた。そう思ってほっと一息もつかの間、俊敏な動きを左目で捉えて、えっ？と思って振り返った時には扉が閉まっていた
｢んなっ｣
｢おやすみぃー｣
扉の向こうからくぐもった楽しそうな声が聞こえる
はい！？
私はドアノブを掴んで下に下ろしたけど引き戸は開かない
sellyさんが完全に塞いでいる
なんで閉じ込められてるの！
｢ちょっと、sellyさん！私本当に使えませんって、無理です！無理！｣
｢オレ日本語分かんねぇ｣
｢なんですか、その嘘！｣
ドンドンと扉を叩くけど、向こうからは笑い声しか聞こえない
こんなベットの使わせ方ある？
この扉はsellyさんが向こう側にいる限り開かない
sellyさんが退けばいつかはあるけど、それがいつか分からない
｢お願いです、sellyさん
ベットだけはハードルが高いです｣
ドアノブから手を離してもう素直にお願いした
打つ手なんてsellyさんの善意の心を揺さぶることぐらいしかできない
｢あ、お願いか｣
ドアは意外にすんなりと開いた
ドアを引き開けたsellyさんと目が合って、頬をふくらませてわざとらしく怒って見せた
｢怒ったか｣
｢おこです。
私はソファーを使わせてもらうので、sellyさんはいつも通りここで寝てください｣
｢わかったわかった｣
何故か投げやりなsellyさんを横目に私はリビングに出戻った
sellyさんがあとから着いてきてブランケットを投げてくれる
｢これで十分です。ソファー広いし
おやすみなさい｣
｢はい、おやすみ｣
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seruハル(プロフ) - なんというか...Sellyさんのカタコト感？がとても良いです(語彙力皆無)。すっごい可愛い女の子とSellyさんのやりとり想像してニヤけてます。パールさん、マジでありがとうございます！ (2022年5月4日 13時) (
レス) @page26 id: 943e863f0e (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - あゆみさん» ゆっくりのったりと仲良くさせていけてるといいんですが。。。早く私はsellyさん視点が書きたいです。一緒にその時を楽しみにしていましょう (2021年11月17日 22時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 物陰からコソコソしてようって思ってたのですが、たまらず表に出てきちゃいました。パールさんの作品、ゆっくりと関係が構築されていく過程がめっちゃ好きです。閑話、逆視点どうなってるんだろうなってニヤニヤしながら読んでます。これからも応援してます。 (2021年11月16日 10時) (レス) @page46 id: 046432c1d4 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ぱすたさん» いえほんと。私も読む方にいたいのですが…… (2021年11月15日 23時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすた(プロフ) - この界隈の小説少なくてパールさんのお話が本当にありがたいです…！応援してます！ (2021年11月15日 20時) (レス) @page37 id: d3d75b608c (このIDを非表示/違反報告)
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