【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。[完結]

2-4 ページ32

.





｢これがヤムニャムチキン｣



｢え？今なんて言ったか｣




｢あれ、違ったっけ｣



｢ヤンニョムチキンだ、なんかおかしいけど｣





めちゃ笑われてる

発音難しいんだって韓国語
ヤムヤムみたいな感じじゃなかった？


でもそんなのは今はいい




目の前に並ぶ黄金色のチキンたちのいい匂いにお腹がなる

本当に美味しそう





｢いただきます！｣




韓国って辛いもののイメージ強いけど、これは甘い
日本じゃあんまりない味付けだけど、カリカリだし最高だ




｢美味しいです｣



｢へぇ｣



｢へぇーってなんですか、sellyさんは美味しくないんですか？｣




｢いや、いつもと同じだ。美味しいのこと知ってるし｣




｢美味しいなら良かったです｣





この真ん中のソースもすごく美味しい

周りの子達がこぞって韓国料理食べに行く気持ちがようやくわかったよ



てっきりビビンバとかキムチとかそういうの食べてるのかと思ってた





｢楽しそうねぇ｣





｢はい、幸せぇ〜な味です｣




｢幸せぇ｣





真似てくるsellyさんに私ももう1回幸せぇ〜を言う
今までアイラブ日本だったけど、たまには挑戦してもいいかもと思えてくる


世の中にこんな美味しいものが転がってるなんて




一時期はどうなることやらと思ったけど、今は最高の気分だ





｢んふふー｣

2-5→←2-3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す