閑話2 ページ34
.
｢これは……｣
人が我先にと室内に逃げ込む流れに逆らって建物からようやく出ると、最悪の状況が待っていた
血を流して動けなくなってる人がいて、それ以上の獣魔が殺され転がっていた
そして警備と騎士との真ん中にAさんが居た
｢Aさんっ！｣
｢まふまふ様！？｣
僕の声にすぐに反応したあたり、あまり重大な傷ではなさそうだ
｢止血の薬とそれからなんでもいいから縛るものを！｣
｢行かれるのですか！？｣
｢このままだとみんな死ぬ！｣
僕が大きな声を上げたのが物珍しがったのか、護衛は目を大きく開いてそして考えることを放棄して僕にそれらを渡してきた
そしてほおけてるその使えない男から剣を引っこ抜いた
途中の獣魔は全部凪って、そのままAさんの元に一直線で向かう
｢まふまふ様！？な、何をなさってるんですか！危ないですよ…！？｣
｢それはこちらが言いたい言葉です。
どこを怪我しましたか｣
｢え、でも、わざわざ危険の中心に───｣
｢怪我した箇所はっ！｣
｢っ…｣
強く言い過ぎてしまったのか、Aさんの動きがピタリと止まった
｢Aさん、お願いです。コイツらはAさんを狙っているんです。
説明はあとにしますから、今は言うことを聞いてくれませんか｣
｢私を…？｣
｢取り敢えず怪我した場所を｣
｢膝と足首です｣
そう言ってAさんはなんの躊躇いもなくスカートを捲し上げた
思わず頬が赤くなってしまったが、今はそんなことにかまけてる場合じゃない
というか！Aさんはなんの恥らいもないの！？
Aさんの言う通り、両膝から血が垂れており足首はただの捻挫のようだ
取り敢えず布で血を完全に拭って、止血剤を塗り無理矢理布で縛った
｢まふまふ様…顔が赤くなられてますけど、大丈夫ですか？どこかケガを｣
｢ぼ、僕のことはいいから！
取り敢えずあの獣魔達に帰るよう言ってください！｣
｢ど、どうやって…｣
｢この距離ならなんでも大丈夫です｣
変な要望に眉をひそめるAさんの目をみつめた
今まで唇を噛んでいたんだろう
口元が少し荒れていた
そしてその口が大きく開いて息を吸うのが見えた
心配そうに見てくるAさんに頷き返すとAさんは僕の手をぎゅっと掴んできた
｢どうか、元の場所に帰って下さい…っ!!!｣
大きな声が中央に響いて、そしてその声に応えるように獣魔が完全に動きを止めた
───あぁやっぱり、Aさんは闇の神なんだ。
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水無瀬 - なるほど。そうなんですか！わざわざ説明ありがとうございます!! (2021年6月20日 14時) (
レス) id: 21dd47dd78 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 水無瀬さん» 今晩、全て精査しきちんとバグらないように治しますので、少々お待ちください。 (2021年6月18日 17時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 水無瀬さん» いきなり報告もなしに、カギをかけてしまいすみません。占ツクがわなのか、私の更新の仕方がいけなかったのか、話数と内容の順番がめちゃくちゃになってしまい、何度やっても正常にならないので、1度時間がある時にきちんと直そうと思い一旦鍵をかけてます。 (2021年6月18日 17時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
水無瀬 - パールさん初めまして！私はパールさんの作品が大好きで更新を楽しみにしているのですが、婚約者を幸せにしたい。�擦離僖好錙璽匹魘気┐凸磴┐泙垢任靴腓Δ�？ (2021年6月18日 17時) (レス) id: 21dd47dd78 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 表示されました！ご迷惑をおかけしました‥‥ パールさんねむさん有り難うございました！お手数お掛けしてすみませんでしたm(._.)m (2021年6月5日 2時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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