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｢大丈夫。私は何も怒ってなんかいないわ。
だからお願い、
｢恐れ多くございます｣
暗い夜
小さく小さく縮こまる少女に私はどうすることも出来なくて、少女の手を離した
そして数歩離れて、一度深呼吸をする
申し訳ない。と、お願いします。と
こんなにも必死に命を…許しを乞われたことなんかなくて……。私は怖くなった。
｢お願いです。……お願いですから、もう謝らないでください｣
消して気持ちのいいことではないだろうに、必死に頭を土につける少女を見ることが出来なくて、手で目を覆った
私の軽率な行動が、一人の少女の人生を狂わせようとしている
ちょっと寮の周りを散歩しよう。
子どもの時の気持ちのように、悪い事だと認識しているものの、いや、だからこそ。こっそりと背徳感に苛まれながら探検したくなった
それだけだ
｢───な、なぜ…姫様が悲しまれるのですか｣
土が擦れる音がした
そして少女の声がそれに乗って私に届く
恐る恐る目を覆う手を下ろすと、少女は手を地面に着けたまま私を見上げていた
まん丸の瞳が本当に訳の分からないと伝えてきている
｢今回は私の失態です。私の失態なのです。
それを他者であるあなたに謝られるのが心苦しいのです。
だからどうか…謝らないでください｣
少女がポカンと状況理解に苦しむように、ただただ私を見つめていた
一言も発さず、1ミリも動かない
まるで止まってしまった機械人形のようだ
｢畑は本当に何もしていないわ。だから、安心してこのまま使って｣
｢ありがとう……ございます…｣
私が口を開くとようやく少女は言葉を返した
けど少女が立つことはなく、私に対する上下関係をひたすらに示していた
｢今日のことは
私とあなただけの秘密ですよ｣
｢心得ました｣
深々とまた頭を下げた
もう早く帰ろう。
心が痛い。ギスギスしてジリジリして、どうしようもなく苦しい。
｢これを差し上げます。私のせいで顔も足も汚れてしまったでしょ？
これを使って拭いてください｣
私はネグリジェを隠すために羽織っていた布を少女の前に置いた
もう少女に手渡す事すら私は怖くて、少女に近づくのが恐ろしくて
私は逃げるようにして足を引いた
｢では、素敵なご飯を待っています｣
心の限界で、耐えきれず淑女の心得を捨てて早歩きで自室へと戻った
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パール(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» あ、ありがとうございます。長いですがお付き合いいただけると私が嬉しいです笑。ルビは完全にやらかしです。教えていただきありがとうございます(泣) (2021年4月2日 16時) (
レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
イムム・ルリクリル - おすすめに出てきたので、読んでみたら、神作品でした！(真顔)まだ、読み終わってないですが、すごく面白いです！あ、えっとそれでページ15の上から21行目(？)のRubyって、ちゃんとrubyなっていないのは僕のところだけでしょうか…？間違いだったらすみません (2021年3月31日 18時) (レス) id: 22463df6e5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 乃々夏さん» はじめまして、おはようございます。しょ、書籍化！？そんなですか！？ありがとうございます笑 歌い手様たちの特徴を捕えるのに必死です笑 (2021年1月8日 9時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - はじめまして！！！！なんか好きです←は？ 書籍化してほしいレベルです！！！！はぁ…志麻さんのちゃんづけヤバい////(志麻リス) (2021年1月7日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 鼎さん» 自分の性癖をぶち込んでいこうと思います笑 (2020年12月24日 7時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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