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その後もまばらに入ってきて、10席の席が全て埋まった
いよいよ始まるというところで緊張がピークに達する
カップを持つ手が震えて仕方が無いので、大人しくソーサーに置いて手はお膝だ
私の真正面には1番最年長であるそらる様
彼の髪の毛も私に似て重たい色だ
でも黒と言うよりは濃い青で、でもどこまでも落ち着いた雰囲気だった
そのそらる様が年長者だから仕方ない。という思いを隠しもせず口を開いた
｢んじゃ、まぁ……今年は人が沢山増えたわけだけど、みんな知ってる顔だし、挨拶とかはいらないだろ｣
今年私と同じ王族の1年生は6人もいるのだ
けど私以外の人達はみんな顔見知りで、入学前から交流があるらしい
……完全の私だけあぐれ者
｢あの子の紹介はなくていいんか？｣
私の右斜めに座る赤の国の王子。確か名前は坂田様。
赤の国は1番面積が大きいこともあって、国力もあるので発言力もあるのかもしれない
坂田様と天月様と……あの可愛らしい人が確かなるせ様
｢するー？じゃまふまふ｣
｢え、えぇー!?なんで急に僕なんですか｣
｢えぇ？婚約決まったんじゃなかった？｣
｢そ…あぁ……それはまだですね｣
注目が集まってるのが恥ずかしい
もう挨拶とかどうでもいいので適当に済ませて早く帰りたい
というかなんで女が私だけなのか
……なんてタイミングの悪い歳なんだろう
今後の学園生活を思うと頭がくらくらしてきた
王族ばかりのこの空間に、私だけが庶民
もちろん私だって自分の国は大切だ
なきゃ困る
だからそれを存続するための努力を…と思うけど、でも自分の身分をここまでサバ読むのは話が違う
｢Aちゃんやろ。黒髪なんてほんまにいるんやな｣
不敵に笑ったのはセンラ様だ
黄色なんて目立つ色のマント、私だったらごめんである
｢A、なんか軽くでいいから言って｣
このままじゃ時間が伸びるとでも思ったのだろう。そらる様から投げられた匙はあまりにも雑だった
集まる視線に口元が震える。胃がひっくり返りそうだ。
何もしていないのに責められている気分
けれども下を向いてはいけない。
それをしたら相手より自分の身分が下だと認めることになるから
王族は決してそんなことをしない
心臓の音がこれほどまでになく跳ね上がっていた
何か言わなくちゃいけないと思うほど言葉が出なくて、先生と学んだ教養の色々が頭を駆け巡った
｢ぁ…｣
せめて……名前だけでも
そう思って開いた口はきちんと言葉を口にできただろうか
｢───Aさんっ！｣
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パール(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» あ、ありがとうございます。長いですがお付き合いいただけると私が嬉しいです笑。ルビは完全にやらかしです。教えていただきありがとうございます(泣) (2021年4月2日 16時) (
レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
イムム・ルリクリル - おすすめに出てきたので、読んでみたら、神作品でした！(真顔)まだ、読み終わってないですが、すごく面白いです！あ、えっとそれでページ15の上から21行目(？)のRubyって、ちゃんとrubyなっていないのは僕のところだけでしょうか…？間違いだったらすみません (2021年3月31日 18時) (レス) id: 22463df6e5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 乃々夏さん» はじめまして、おはようございます。しょ、書籍化！？そんなですか！？ありがとうございます笑 歌い手様たちの特徴を捕えるのに必死です笑 (2021年1月8日 9時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - はじめまして！！！！なんか好きです←は？ 書籍化してほしいレベルです！！！！はぁ…志麻さんのちゃんづけヤバい////(志麻リス) (2021年1月7日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 鼎さん» 自分の性癖をぶち込んでいこうと思います笑 (2020年12月24日 7時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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