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子供の泣く声がする
靄のかかった道をその声めがけて歩く
だんだん泣いている者が見えてきた
子供は一人で膝を抱えて泣いている
「どうしたの、坊や」
丸くなっている子供に話しかけても何も返っては来ない
ただただ泣く声だけが戻ってくる
「坊やは迷ったの？お母さんは？」
「お姉さんはだれ…」
やっと顔を上げたと思えば、なんだ私の事を聞いているのか
子供の顔はきれいに整っていて、若くどこか女の風をしていた
が、まぁ男だろう
「私はここをまっすぐ進んだところにある湯戸屋で働いているのよ」
「お姉さん……とてもきれいだね」
子供のくせに口は達者なようで口説きにでもかかってるのかしら
私が美しいのは当たり前だけれども、なにかくすぐったい
「ぼく？元いた場所にお帰り」
「ダメなんだ…。僕のいた場所は人間に壊されてしまった」
人間……
また人間か
本当におぞましいものよ
自分勝手で傲慢
私がいないと生きていくことすらできないというのに
「なら、私のところにいらっしゃい。いいところとはいいがたいけれども、少なくともここでのたれ死ぬよりましよ」
「いいの⁉」
「ええ。来るといいわ」
A様――――‼と遠くで呼ばれる声がする
それを追ってっ次にどたばたと足音
「A様！こちらでおいでなさいましたか！お早くお戻りくださいませ。お時間でございます」
顔を紙で覆った式神がうるさく私に言う
「ええそうね」
「A様こちらの者は」
「坊や。また逢えたら逢いましょ？」
「ぼくは仁木速見琥珀主！」
「こら！A様にきやすく口を利く出ない‼あっちに行け」
子供は連れていかれる
私はそれを停めもせず櫓に入る
これはただの私の気まぐれなのだから
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アミ(プロフ) - え、待って、めちゃくちゃ面白いです〜！天才ですか!?続き楽しみにしています！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
GATTO(プロフ) - 頑張ってください！応援してます！！ (2017年2月2日 7時) (レス) id: 44c71826f0 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - GATTOさん» げ･･･そうなんですか。何事も全力で頑張っていくことを努力します！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
GATTO(プロフ) - 来年受験生ですか！来年度の生徒はきっと大学入試が大変なことになってそうですが、頑張ってください！高校入試なら倍率に気をつけて！！私みたいに遊んでちゃダメですよ！w更新楽しみにしてます。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: 44c71826f0 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - GATTOさん» 私も来年受験生です(><)少しでも励みになれているのであればとても光栄な限りです！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2016年10月6日 17時
